PARCO劇場オープニング・シリーズ 第2弾「佐渡島他吉の生涯 さどじまたきちのしょうがい」のチケット情報

PARCO劇場オープニング・シリーズ 第2弾
「佐渡島他吉の生涯 」
さどじまたきちのしょうがい

これぞ浪花の 男道 おとこみち
笑って笑って、たっぷり泣ける!
昭和の傑作人情喜劇、新生PARCO劇場で堂々上演!

織田作之助の小説「わが町」を原作に1959年初演された人情話の傑作。昭和の名優・森繁久彌の当たり役他吉に佐々木蔵之介が挑む。破天荒な大阪の人力俥夫・他(た)ぁやんこと、佐渡島他吉一家が、明治・大正・昭和を意地と人情で駆け抜ける人生大河ドラマ。伝説の名作を、総勢約30名の出演者と俊英・森新太郎の演出で骨太に感動的に描く。

あらすじ

口は悪いし、手は早い。けれど人情には人一倍厚い浪花の男・他ぁやんこと佐渡島他吉は、出稼ぎ先のマニラで初恋の人の窮状を救うために騒ぎを起こし強制送還に。
戻った大阪・河童路地の貧乏長屋で人力俥夫として働く他ぁやんには、妻おつると娘・初枝の愛しい家族に加え、隣人の噺家・〆団次をはじめとする賑やかな仲間たちがいた。
時代は明治・大正・昭和へと移ろい、長屋にも色恋話から戦争まで様々な風が吹き、住人たちの暮らしぶりも変わっていく。人力車とともに時代を駆け抜けるように生きた他ぁやんが、最後に見た風景とは……。

インタビュー

これからの指針になると思える作品。
いい舞台にしたいと思います。

織田作之助の小説「わが町」を原作に、 1959 年に初演された人情劇の傑作『佐渡島他吉の生涯』。大阪の人力俥夫・他ぁやん一家が、時代の波に翻弄されつつもたくましく生き抜く物語です。これまでさまざまな作品を、さまざまな演出家と組んで、上演してきた佐々木蔵之介さんが、2020年5月、PARCO劇場で、ふたたび演出家 森新太郎氏とタッグを組みます。今回は、佐々木蔵之介さんに、この舞台に主演することになった経緯、本作の主人公・他吉像をどのように演じたいかなど、現在の思いをお聞きしました。

佐々木蔵之介さん
俳優 佐々木蔵之介さん
――本作品『佐渡島他吉の生涯』への出演の経緯と、今のお気持ちをお聞かせください

演出家の森新太郎さんとは2016年に『BENT』という作品でご一緒して、今回は2回目。いつかまた一緒にやりたいですねと以前からお話ししていたのが実現した形です。実は森さんはこの作品の原作『わが町』を書いた織田作之助が大好きで、いつかやってみたいと温めておられ、今回PARCO劇場のオープンに際し、この作品を選んだそうです。主人公・他吉の30歳から70歳くらいまでの約40年間が描かれていますが、いま、自分がちょうどその真ん中くらいの年齢で、幅広く演じられるので、ぴったりだと思ったそうです。しかも森さんは、関西弁の喜劇をやりたかった。それで、この作品で一緒にとお話をいただいたのです。
ただ、『佐渡島他吉の生涯』という演目は、新しくなったPARCO劇場のオープニングのラインナップの中では、かなり異質なところがあります。でも森さんが「主人公・他吉の逞しさを表現したい、見ていただきたい」と言われたのでそこに挑戦してみようと思い、出演のお返事をしました。

佐々木蔵之介さん
――令和の時代に、新しくオープンする劇場で、昭和の人情劇を演じることについてどう思われますか

この物語は、他吉が明治、大正、昭和と生きたストーリーです。それを元号も平成から令和に変わり、劇場も新しくなったところで演じるというのは楽しみですね。
この作品を織田作之助が書いてからもう数十年経っていますが、その頃と今とを比べても、基本的に「人」は変わっていない。他吉が生きた時代には、戦争などいろいろなことが起きて、その中でフィリピンに出稼ぎに行ったりと、かなり大変な時代でした。しかも他吉の人生の中で、妻や娘や、そのほか身近な人が何人も亡くなる。それでも変わらず、笑い、泣き、怒り狂い、また笑って、逞しく生きていく。人として魅力的で、チャーミングなそういう人物を、表現できたらと思います。
時代は変われど、人は逞しく生きていく。肉体労働で体を責めて、働かなければいけない。実際に他吉のような人物が周りにいたら迷惑だろうし、うるさいと思いますが (笑)、そういう人物を、舞台の上で演じ、その人生を生き抜くというのは、少し怖いけれど、楽しみでもあります。

――この物語は、大阪のお話ですね。佐々木さんは京都のご出身ですが、関西弁だから演じやすいということはあるのでしょうか

関西弁が織り成すグルーヴ感のようなものは、きっと出るのではないかと思います。普段の仕事では標準語が多いので、舞台で関西弁を使うのは初めてです。
今はそんなことはなくなりましたが、まだ東京に来たばかりの頃、標準語で話す芝居は翻訳劇のように感じて、役を演じる前に「関西弁だったらこうだけど、標準語だったらどういうニュアンスを出すのだろう」というようなことを考えたりしました。それは大変な作業でしたけど、意外に役に立っています。まず標準語のセリフをその意味を含めて読み解かないといけなくて、読み解いた上でそれを表現しないといけなかったので。この読み解くという行為が役を深める意味でも、とてもためになりました。自分にとっては、標準語は感情と直結しているわけではないので、より意識的に感情を乗せていかないとその役になりきれなかったからです。
今回は、舞台で初めて関西弁で演じるので感情的には伝えやすいのですが、気持ちだけではなく、今までしてきたように、さらにきちんととセリフを読み解いて、役を作らないとといけない。もちろん自分の中にあるネイティブな関西弁は、十分に利用していこうと思っています。

――今回の役柄は佐々木さんの普段のイメージとは全然違う破天荒な役ですね。そういう時にどういう感情の乗せ方をするのでしょうか

最近、演じているのがスマートな役が多いので、そういう印象を持たれているのかなと思います。しかし森さん曰く“もともと関西の小劇場で、体を使って笑わせることだけ考えていた”そんな自分の姿を見ていたので、「蔵之介さんにぜひ喜劇をやってほしい」と思ったそうです。もちろん、自分自身も喜劇は嫌いではないし、面白いから、興味はあります。今回の役も自分とはタイプが違うけれども、どんな役も本来の自分ではないので、それについてはいつもと同じアプローチで、きちんとお芝居をしていくつもりです。

――森さんは佐々木さんの舞台の起源になっているものを、今回の作品で感じておられるのでしょうか

この作品は、粗筋だけを読んだら、絶対喜劇だと思ってしまう内容で「身近な人が死んでいくのもお前のせいだろ」と思いますね(笑)ただ、それをまわりのみんなが許すというところに、他吉の愛嬌を感じる。どこか憎めない。
大阪人だから成立するキャラクターのような気もするし、織田作之助の話は悲しくても笑わせてしまうようなところがあります。悲しくても笑い飛ばして生きていくという逞しさがあるからこそ、泣けたりするのでしょうね。
前回、森さんとご一緒した、私と北村有起哉くんとで演じた『BENT』という舞台も、どう考えても内容は悲劇的です。二人で毎日、石を運ぶだけという刑罰を延々と続けるだけ。悲劇ではあるけれど、二人でなんとかするしかない。人間というのはユーモアが生きる力になる。食べるものもあまりないけれど、ユーモア、笑い、想像力がエネルギーになる。関西人は、それに通じるところがあるような気がしますね。演劇とはまさに想像力だと思いますが、人はそうやって生きているのでしょう。悲しいだけでは生きていけませんからね。
先日、テレビ番組のロケでハワイに行きました。事前に資料を見ると、ハワイの赤道辺りでは、南半球と北半球の星が見られて、北極星と南十字星が同時に見える。この機会にぜひ、本作の劇中に出てくる南十字星を見ておきたいと思い、ハワイで見ました。物語の中でも、他吉がフィリピンで南十字星を見る場面があるのですが、人がバタバタ死んでいくような過酷な現場で、他吉もなんとか生き抜いて空を見ていたのだな、そうやって生きていたのだなと思いました。何かそういう心の指針、支えのようなものがあったのかもしれない。他吉も単純に本人にエネルギーがあっただけではなく、「生きよう」「なんとかしよう」と思いながら生き続けてきたのだろうと思いました。

自分にとって、この作品は南十字星になるかもしれない。本作が、今後の俳優人生にとって、何かの指針になるかもしれない。それを目指して、今から体力をつけ、芝居を考えていきたいと思います。
毎年一本くらい舞台に立っていますが、大変だし、きつい。しかし、それを乗り超えたところで次が見えてくるだろうと思うので、来年5月にこの作品の頂(いただき)を乗り越えたら、何かが見えるかもしれないと思います。

――初めてPARCO劇場に出られたのは21年前とのことですが、当時の思い出はありますか

まだ関西の劇団にいた時に、プロデュース公演に呼んでいただいたのが最初です。小劇場での芝居しか出演経験がなかったのですが、PARCO劇場の公演では、新劇の方も、宝塚の方もいらして、幅広い役者が出演する芝居をやっていました。いきなりこのような環境に入れてもらって「演劇の舞台は広い」というのを実感しました。自分の中の視野が広がったところがありましたし、単純に渋谷の街はすごいと思いました(笑)
それから20年近く経って、私もこの歳になった。渋谷も変わったし、私も変わってきたでしょうけれど。東京のこの渋谷で最初に舞台に立たせてもらい、それ以来、たくさんの演出家の方とご一緒して、素晴らしい機会を与えてもらいました。まさに劇場に育ててもらったと思います。だから、新しい劇場のオープニングの舞台に立つことが出来、また一緒に歩んでいこうと言っていただけるのはとても嬉しい。いい作品にしたいと思っています。
渋谷だから若い人にも何が起こるのだろうというのを、見に来ていただけたらと思います。渋谷で、森さんと私が舞台をやる。おそらく期待は裏切らないと思いますので、楽しみに観に来ていただければと思います。

――ありがとうございました

キャスト&スタッフ

【原作】織田作之助「わが町」より
【脚本】椎名龍冶 
【潤色】森繁久彌 
【演出】森新太郎 

PARCO劇場オープニング・シリーズ 第2弾「佐渡島他吉の生涯 さどじまたきちのしょうがい」のチケット情報

【出演】

佐々木蔵之介 石田 明(NON STYLE) 壮 一帆 谷村美月 松永玲子
藤野涼子 大地洋輔(ダイノジ) 弘中麻紀 福本伸一 上川周作 どんぐり 陰山 泰

清瀬ひかり 高本 学 辻本みず希 長橋遼也 橋本菜摘 橋渡竜馬 原口侑季 早野ゆかり
双松桃子 平宅 亮 ほりすみこ 横濱康平 前田一世 高橋克明 山野史人

動画

  • 佐々木蔵之介コメントmovie

公演情報

公演名
PARCO劇場オープニング・シリーズ 第2弾「佐渡島他吉の生涯」
対象公演日程

2020年5月13日(水)~2020年6月5日(金)

※横スクロールで公演日程が確認できます。

2020 5/13
(水)
5/20
(水)
5/21
(木)
5/28
(木)
5/29
(金)
6/3
(水)
6/5
(金)
15:00
18:00
会場
【東京】PARCO劇場(渋谷PARCO 8F)
料金
全席指定:定価10,000円(税込) ⇒ ご優待価格 8,000円(税込)
備考
  • ※本公演のチケット購入代金のお支払いにはVisa付エポスカード(プリペイド含む)のみご利用いただけます。
  • ※お1人様4枚まで
  • ※表示されている公演日・席種のみの受付となります。
  • ※未就学児のご入場はご遠慮ください。
  • ※チケットの不正転売禁止。
  • ※車椅子でご来場予定のお客様は、あらかじめご観劇券(チケット)をご購入の上、座席番号をパルコステージまでお早めにご連絡くださいませ(受付はご観劇日前日まで)。ご観劇当日、係員が車椅子スペースまでご案内いたします。また、車椅子スペースには限りがございますため、ご購入のお座席でご観劇いただく場合もございます。予めご了承くださいませ。なお、車椅子スペースの空き状況につきましては、パルコステージにてご案内しておりますので、チケットご購入前にお問合せくださいませ。
  • ※1度お申込みいただいた公演の追加申込みはできませんのであらかじめご了承ください。
  • ※この優待販売は、必ずしも良席を保証するものではございません。
チケットお申込み
公式HP
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