【会期】2025年3月1日(土)〜7月6日(日)
【休室日】月曜日、5月7日(水)
※ただし、4月28日(月)、5月5日(月・祝)は開室
【開室時間】9:30〜17:30、金曜日は20:00まで(入室は閉室の30分前まで)
ピカソやダリとともに、20世紀スペイン美術を代表する巨匠ジュアン・ミロ(1893〜1983)の大回顧展を開催します。
1893年にスペイン・カタルーニャに生まれたミロは、1920年代にはパリでシュルレアリスムの画家として頭角を現しました。1936年からのスペイン内戦以後、スペイン・マジョルカ島のアトリエにこもって制作を続けたミロは、鮮やかな色彩と黒で抽象化された人物や鳥、星を画面に展開する、独自の画風を確立します。作品はアメリカを中心に国際的に高く評価され、抽象化に向かう20世紀美術に大きな影響を与えました。
子どもが描いたかのような伸びやかで明るい晩年のミロの油彩画や壁画は、これまで日本でも広く知られてきました。一方で没後40年が経ち、初期のシュルレアリスム時代をはじめ、戦後絵画への影響、カタルーニャのアイデンティティを色濃く反映した作品世界など、画業全体に対して改めて注目が高まっています。
本展は近年の再評価を踏まえ、日本で目にすることが少ない風景画や自画像の初期の代表作や1930年代の「星座」シリーズなどの来日の難しい名品を中心に、陶芸や彫刻、素描、本人の映像や写真などの資料も加えた約100点でミロの芸術を包括的に紹介することを試みます。子どもから美術ファンまで幅広く魅了するミロ作品の真髄を体感できる貴重な機会です。
公演日:3/1〜
7/6
会場:
東京都美術館(上野公園)