世界初演から60年―― ロンドンの下町の貧しい花売り娘が言語学者の教授から言葉使いや礼儀作法のレッスンを受けて見事に淑女に変身するというシンデレラストーリーはあまりにも有名。オードリー・ヘップバーン主演の映画で知っているという方も多いはず。 |
― 今回の見どころを教えてください。 霧矢大夢(以下、霧矢): 衣裳は男性も女性もおしゃれで、シンデレラストーリーの様に花売り娘が美しい淑女になるという流れもやっぱり素敵ですし… 男ってこういうところがあるよね、女ってこういうところがあるよね、という基本的なところも盛り込まれていますし、きっと時代は違うけれども、今の男性でも女性でも共感する部分がいっぱいあるだろうなって思います。 |
真飛 聖(以下、真飛): 変身願望って誰しも持っているけれども、そこに踏み込むとなると…『まぁ、いいか』とか『やり方がわからないから』と、自分に言い訳をつけて踏み出せなかったりするけど、この作品を通して、イライザが変わろうとしていくところや、知らず知らずのうちに変わっていくところを見ると、『私、挑戦してみようかな』と思ったり、何か新しい一歩を踏み出すというきっかけになるかもしれません。 |
寺脇康文(以下、寺脇): 本当の自分というのは何だろうと考えている人がいらっしゃると思うんです。イライザもそうだけど、もともと自分の中に持っているけれど、今まで表に出てこなかった資質が出てくるという…でも、全く違う人間になるわけでもなくて。ヒギンズも、もともと人の気持ちを知るということがわからなかったけれど、それがわかった時に人間として成長したので、皆さんにも、自分を卑下して他人をうらやましがったりするのではなくて、まだ表に出てきていない自分のいいところというのがあり得るんだと感じてもらいたいですね。 |
霧矢:
イライザのセリフの『どう扱うかではなく、どう扱われるかです』という言葉が肝になっていて、ある程度社会で戦ってきて自分はどうしたらいいのか、一回ちょっとみんなが考えることだと思います。
自分が変わろうかなとか、自分も相手に対してこういうふうに接していこうかなとか、そういうことも発見できる作品なのかもしれないなと思います。 寺脇: 女性には、『あ、男ってバカなんだな』って思っていただいて、恋愛をもっと楽にしてほしいです(笑) 霧矢: 男ってかわいいな、とね(笑)ヒギンズのお母さまと結託するところがあって、楽しいですよね。ヒギンズがタジタジになるところとか(笑) 寺脇: それぞれ足りないところはみんな持っていて、男と女は全然違いますし…女性にの心にも響くところはあるんじゃないかなと思います。 真飛: 歌にも、女ってなんで男みたいにいかないんだろう、というような歌詞があって、それを聞くと『あぁ』と思ったり。 霧矢: 現代社会だと、それがセクシャルハラスメントだ、モラハラだって言ってしまうような世界を大声で歌っているという(笑) 寺脇: 『何でそうなるんだ、ダメなんだ!』というような、あの歌を歌っている時のお客様の視線がちょっと冷たいですよね(笑) 霧矢: 女性が多いから、冷静にみられていますよね(笑) ― 公演にいらっしゃるお客様にメッセージをお願いします。 真飛: 前回の公演をご覧になった方、大地真央さんがイライザを演じていた時代から見ていらっしゃる方、 そして前回初めてご覧になった方、映画でしか観たことのない方と、本当にいろんな方がいらっしゃると思いますが、 今回は再演でも全く違う新たな『マイ・フェア・レディ 2016年版』が生まれると思うので私自身もわくわくしています。 公演を作る側も本当に楽しんで出来るとそれがきっとお客様に伝わると思いますし、一緒に楽しんで頂きたいと思います。今年の夏は、『マイ・フェア・レディ』を観て、一緒に歌って頂いて、皆さんに夏を乗り越えていただきたいと思います。 素敵なメロディーなので楽しみにしていてください! 霧矢: 今回の再演では良い意味でお客様の期待を裏切る、2013年版と違うさらに進化したものにしていきたいです。 もちろん作品が一番大事にしていることもちゃんとお届けできたらいいなと思いますし、 とにかく皆さんにさらに楽しんでいただく様に、稽古を一生懸命楽しんでやりたいと思います。 そしてそれがちゃんと皆さんに伝わる様に頑張りたいと思っております。 寺脇: 今、心苦しくなる、胸が痛くなるニュースが多く混沌としている世の中だというのは皆さん感じていると思うのですが、 その中で僕らが出来ることって、やっぱり皆さんに明るい気持ちになってもらうこと、 そして次の日も頑張って生きようと思ってもらえることしかないと思っています。 僕らは精一杯稽古をして、お客様には『人生も捨てたもんじゃないよな』という風に思ってもらえるように、 一緒に劇場で楽しめれば良いなと思います。 そして本当に夏は暑いですから…劇場の中の涼しいところで(笑)観ていただきたいなと思います。 前回の公演で5月終わりかけの頃でも結構暑かったので…今回僕がどのくらい汗をかいているのかも楽しみに(笑)劇場でお待ちしております! |
チケットお申込み |
エリア | 会 場 | 公演期間 | お申込み |
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東京 | 東京芸術劇場 プレイハウス [HP] | 7/10(日)〜8/7(日) | **予定枚数終了** |
名古屋 | 愛知県芸術劇場 大ホール [HP] | 8/13(土)〜8/14(日) | **予定枚数終了** |
大阪 | 梅田芸術劇場 メインホール [HP] | 8/20(土)〜8/22(月) | **予定枚数終了** |
■チケット料金
【東京公演】S席:12,500円/A席:8,000円(全席指定・消費税込)
【名古屋公演】S席:13,000円/A席:10,000円/B席:7,000円(全席指定・消費税込)
【大阪公演】S席:12,500円/A席:9,000円/B席:5,000円(全席指定・消費税込)
※出演者並びにスケジュール変更の際は何卒ご了承くださいませ。出演者変更の場合でも他日へ変更・払い戻しは致しかねます。
※未就学児のご入場はご遠慮いただいております。
■公演に関するお問い合わせ
【東京公演】帝国劇場:03-3213-7221
【愛知公演】キョードー東海:052-972-7466
【大阪公演】梅田芸術劇場:06-6377-3800