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不動のファントム役、ピーター・ストレイカー来日!

ミュージカル『オペラ座の怪人 〜ケン・ヒル版〜』 スペシャルイベントリポート

ロンドン小劇場界の鬼才として名を馳せたクリエイター、故ケン・ヒルが手掛け、1992年の初来日以来、日本でも数多くのファンを魅了しているミュージカル『オペラ座の怪人〜ケン・ヒル版〜』。この12月、9年ぶり5度目の来日公演を行う本作にファントム役で主演するピーター・ストレイカーが、本公演に先駆けて来日を果たした。

9月12日(木)には、抽選で選ばれたファンを招待してのスペシャルイベントを開催。ナイトクラブを思わせる親密な空間で『オペラ座の怪人』の劇中ナンバー2曲などを披露し、圧倒的な歌唱力で“ファントム役のカリスマ”としての存在感を見せつけた。

ミュージカル『オペラ座の怪人〜ケン・ヒル版〜』は1976年初演。ガストン・ルルーの原作小説に忠実なストーリーラインでドラマを紡ぎ、改訂を経た84年、ビゼーやヴェルディ、モーツァルトらによる名作オペラの珠玉のアリアを劇中曲として盛り込んだ現在の形が完成した。91年のロンドン公演は、オリヴィエ賞のミュージカル作品賞・演出賞にWノミネート。この時ファントム役のオリジナルキャストを務めたのがピーター・ストレイカーだ。

『HAIR』『THE WHO’S TOMMY』『ロッキー・ホラー・ショー』など数多くのロンドンミュージカルで活躍するストレイカーは、ジャマイカ出身の俳優兼歌手。故フレディ・マーキュリー(クイーン)とは公私に渡るパートナーシップを築き、彼のプロデュースによるCDもリリースしている。『オペラ座の怪人』ではケン・ヒルの指名によりファントム役を演じ、以来、その身体、歌声、魂にはこの役のすべてが細胞の一部とも言えるほど沁み渡っているようだ。

スペシャルイベントでは、『オペラ座の怪人』の劇中曲で、ケン・ヒルがオリジナルの歌詞を書き下ろした2曲(ビゼー作『真珠採り』より《耳に残るは君の歌声》と、グノー作『ファウスト』より《ふるさとを去る前に》)を熱唱。前者は、パリ・オペラ座の地下の闇に隠れたファントムがヒロインのクリスティーンを一途に思うナンバー。後者はストレイカーの甘いウィスパーヴォイスと力強いハイトーンのシャウトが強烈なインパクトを与える、ファントムの切ないバラード。いずれもフレディ・マーキュリーに認められただけある、年齢を感じさせないソウルフルなボーカルが圧巻だった。

ストレイカーいわく、「ケン・ヒルは、あらゆる意味で巨人と言える存在。大好きなオペラの曲をたくさん盛り込んだ作品を創りたいと僕に話してくれた。そうした音楽の合間に、きちんと芝居の要素を楽しめるのが本作の魅力」。自身の役に関しては、「情熱的でロマンティストな部分は自分と共通しています。少し猟奇的な面もあって、そこは似ていないけど(笑)」とユーモアを交えて語ってくれた。

ミュージカル『オペラ座の怪人〜ケン・ヒル版〜』は、12月19日(木)〜29日(日)に東京国際フォーラム ホールCにて公演。
チケットは発売中。
お問い合わせはキョードー東京(0570-550-799)まで。

(文=武次光世/Gene & Fred)

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