ブロードウェイの2大プロデューサーから 20周年記念ツアー来日公演に向けたメッセージが到着!



開幕までいよいよあと1週間! 1996年にトニー賞、ピューリッツァー賞、ドラマ・デスク賞ほか様々な賞を総なめにし、ミュージカル界に衝撃を走らせたジョナサン・ラーソン作詞・作曲・脚本のミュージカル「レント」。本年、20周年という節目の年を迎えるにあたり、「レント」誕生に欠かせない2名のブロードウェイプロデューサーから「レント」来日公演へ向けたメッセージが到着しました!

-2016.12.8



ジェフリー・セラー(オリジナルブロードウェイ版プロデューサー)からのメッセージ

ジェフリー・セラー(オリジナルブロードウェイ版プロデューサー)からのメッセージ 私の人生の大半はこれまで出逢ったアーティスト、あるいは友人たちによって築かれましたが、ジョナサンは私にとってその両方でした。素晴らしい出来事の幕開けとなったのは、1990年に私がジョナサンに送った一通の手紙です。その秋、ジョナサンの自作自演のロック・モノローグ『ボーホー・デイズ』(後の『Tick, Tick.. BOOM ! 』)を観て、彼のミュー ジカル作品をプロデュースしたいと伝えたのです。私は当時25歳、ジョナサンは30歳。彼はすぐに電話をくれてニューヨーク大学近くのバーで会い、ここから我々の友情が始まりました。共に食事や観劇に出かけ、彼が住んでいたグリニッジ通りにあるボヘミアンなアパートを訪れ、アメリカのミュージカル界の未来について熱く語り合い、彼が折々に主催した“ペザント・フィースト(農民たちの饗宴)” という忘れ得ぬディナーパーティーに参加し、そしてついに『RENT』の創作へと繋がったのです。 ジョナサンは私の人生を変えました。 あれから20年以上、私にとって何よりの幸せは『RENT』が多くの若者たちの人生をどれほど変えてきたかということです。『RENT』は、多数派に属さないアウトサイダーやボヘミアン、同性愛者やアーティストたちに光と希望をもたらしました。出自に関わらず、どんな人間でも、愛する人や友人たちと家族になれるし、自分を偽らず夢を追い続けていい。そして、一日一日を最後の日だと思って精いっぱい生きることができる。そんなメッセージを彼らに託したのです。 日本の皆さんが、『RENT』オフ・ブロードウェイ初日にニューヨークの東4丁目の劇場に集まった観客と同じくらい情熱的にこの作品を愛し続けてくださることを、いつも嬉しく思います。そして本日、あなたが初めて、あるいは数え切れないほどの再訪の末にまた、マークとロジャー、彼らの素晴らしい友人たちと共に過ごしてくださることを、心から楽しみにしています。
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ジェフリー・セラー JEFFREY SELLER [Producer]
ピュリツァー賞に輝いた『Hamilton』(2016年)と『RENT』(1996年)、そして『Avenue Q』(2004年)と『In the Heights』(2008年)でトニー賞ミュージカル部門最優秀作品賞を4度受賞。そのほかのプロデュース作品に、『ビーシャ・ビーシャ』(1998年)、アンドリュー・リッパ作曲『TheWild Party』(2008年)、バズ・ラーマン演出『ラ・ボエーム』(2002年)、『ハイ・フィデリティ』(2006年)がある。ミシガン大学卒。



ケヴィン・マッカラム(オリジナルブロードウェイ版プロデューサー)からのメッセージ

『RENT』の第1回リーディング公演を観た時の記憶は、今も鮮明に残っています。最初の20分は何が起きているのか頭では理解できず、ただ凄まじいエネルギーを感じました。開演25分後、《Light My Candle》が演奏され、自分は今、これまでの演劇界にはなかった新しい音楽を聴いているんだと気付いたのです。(このナンバーは今、開演15分後に始まるのですが。) 幕間にジョナサンを見つけ、私はこの作品が大好きだと伝えました。彼は『RENT』を収録したいと思っていて、その翌週に私たちは考えを実行に移し、その資料が『RENT』の更なる創作に繋がって、あとは皆さんもご存知の通りです。 初演から20年経った今、『RENT』がカルチャーアイコンとして広く知られていることに興奮を禁じ得ません。この間に若手アーティストを取り巻く環境は変化したとはいえ、少数派としてもがき続ける人々に光を当てることは今もなお重要な意味を持っています。この作品がポップカルチャーに与えた影響は大きく、また世界各地での公演を通して、この胸を締め付けられるような愛の讃美と喪失の物語は真に普遍的なものだと気付かされます。 『RENT』日本語版初演が実現した際、私は日本演劇界が本作にもたらした素晴らしいプロ意識とエネルギーに圧倒されたものです。情熱に満ちたアーティストの方々と共に働くことができたのは光栄であり、また、このたび新しい世代の観客を迎えて本作が日本を再訪できることを心より嬉しく思います。 ジョナサンが駆け抜けた短い命は、我々カンパニーの全員にとってある象徴的な意味を持っています。それは、「生きることこそが人生のすべて」ということ。ジョナサンが登場人物の一人をエンジェルと名付けた時、私はその名がこんなにも予言的な意味を持つようになるとは思いもしませんでした。今日に至るまで『RENT』は常に私の生き方の指針となり、人生がいかに儚いものであるかを教え続けてくれるのです。
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ケヴィン・マッカラム KEVIN McCOLLUM [Producer]
『RENT』(1996年)、『Avenue Q』(2004年)、『In the Heights』(2008年)でトニー賞ミュージカル部門最優秀作品賞を3度受賞。そのほかのプロデュース作品に、『Something Rotten!』『Hand to God』『Motown the Musical』、『ドロウジー・シャペロン』(トニー賞5部門受賞)、バズ・ラーマン演出『ラ・ボエーム』(トニー賞2部門受賞)、『ウエスト・サイド・ストーリー』(2009年再演版)、『バグダッド動物園のベンガルタイガー』『タイトル・ オブ・ショウ』など。1995年にプロデューシング・オフィス社を設立後、NYの演劇・メディア製作に主軸を置くアルケメーション社を設立した。


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