
——音月さんが宝塚歌劇団に入ろうと思ったきっかけは何だったんですか?
「中学生の時に初めて宝塚の舞台を観たんですけど、そこでビビビッときたんです(笑)。もともと母が宝塚を好きだったり、バレエの先生が宝塚出身だったので、身近な存在ではあったんですが、自分の目で観た瞬間“あの舞台に立つ人になりたい!”と思ったのがきっかけでした」
——入団する前と後で、宝塚に対する印象に違いはあるものですか?
「初めて宝塚を観た時、“明日も頑張ろう”というエネルギーをもらったんです。舞台に立つ側になると、今度は自分がそういうエネルギーをお客様に届けたいという気持ちが強くなりました。と同時に、お客様の拍手や笑顔から、私たちもパワーをいただいてます。その相乗効果というか、幸せな気持ちというのは昔も今も変わらないです」
——次回作『はじめて愛した』は、音月さんの雪組トップスターとしての初舞台。表向きはフリー・カメラマン、でも実は殺し屋という二面性を持つ役どころですが、意気込みを教えてください。
「これまでは割と陽気な青年役が多かった私にとって、今回の殺し屋のような影のある役柄はいろんな意味で挑戦し甲斐のあるものでもあります。このお仕事の魅力は、自分とはまったく違う人物の人生を生きることができることだったりするので、役作りの段階からいろいろと想像を膨らませていくのが楽しいですね。そうやって作っていった人物像を、お客様にも感じとっていただけるような演技ができたら最高だなと思います」
——年明けには宝塚大劇場での『ロミオとジュリエット』も控えていますが……。
「まだ想像できないというのが正直な気持ちです。前作の大劇場公演を終えた時、今度この舞台に立つ時は主演なんだなって、なんとも言えない感じになって……。やっぱり不安がないと言ったら嘘になりますし。でも、『ロミオとジュリエット』といえば世界中の人が知っている作品ですし、私自身も映画や舞台で観てきたロミオを演じることができるのは、本当に光栄だと思っています」
——最後に読者へのメッセージをお願いします。
「宝塚は、なんとなく敷居が高いイメージがあると思うんですけど、一度観ていただけたらきっと楽しんでいただけると思うんです。私もこの『はじめて愛した』と『ロミオとジュリエット』で新たなスタートを切るので、それを読者の方と一緒に迎えられたらうれしいですね」
月組公演 |
ミュージカル『ジプシー男爵 ―Der Zigeuner Baron―』
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星組公演 |
レビュー『宝塚花の踊り絵巻』―秋の踊り―
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宙組公演 |
NTT東日本・NTT西日本フレッツシアター
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雪組公演 |
ミュージカル『オネーギンEvgeny Onegin―あるダンディの肖像―』[出演] (専科) 轟悠/他 [日程] 10/15(金)~10/21(木) |
花組公演 |
BOW MUSICAL『コード・ヒーロー』[出演] 朝夏まなと/他 [日程] 12/3(金)~12/9(木) |