イントロ
introduction

熱海五郎一座

歌・ダンス・アクション…盛りだくさん!
“笑い”にこだわる「熱海五郎一座」が今年も新橋演舞場に降臨!!

70歳になっても笑いを追求し続ける座長、三宅裕司が率いる「熱海五郎一座」。今年もまた実力派喜劇人が集結!ゲストに浅野ゆう子さんと塚田僚一さん(A.B.C-Z)を迎え、“任侠の世界”を舞台に新橋演舞場を大爆笑で包み込みます。

2013年の一座結成10周年記念公演以来、2度目のゲスト出演となる浅野ゆう子さんは、一座メンバーとの相性はお墨付き。そして塚田僚一さんは、新橋演舞場シリーズとなって初めての男性ゲスト。類希な身体能力を誇り、一座の繰り出すギャグの波をいかにアクロバティックに乗りこなすのか注目が集まります。さらに、今年創立43年を迎える「劇団SET(スーパー・エキセントリック・シアター)」から、座長いわく“強面”劇団員も参加。豪華メンバーの融合で、新橋演舞場シリーズ第8弾となる『任侠サーカス〜キズナたちの挽歌〜』を盛り上げます!

歌・ダンス・アクションなどのエンターテインメント要素をふんだんに盛り込み、とにかく“笑い”にこだわった抱腹絶倒の東京喜劇を、お見逃しなく!

あらすじ
STORY

暴対法により社会から徹底的に排除されるヤクザたち。ここ「任侠熱海組」も例外ではない。二代目の不甲斐なさと、組員の高齢化が追い討ちとなり廃業寸前。

この危機を脱するため、若頭(三宅)は奇策を練った。それは三代目を、セーラー服の女子高生にではなく、尼僧のクリスチャンにでもなく、サーカス団員の木下(塚田)に継がせることだった。

道化師であり、猛獣使いでもある木下は、その才能をヤクザ稼業で爆発させる。しかし、その才覚が敵対する女組長(浅野)を刺激、マル暴の刑事たちをも巻き込み、全面戦争へと突入する!それぞれが愛する者とのキズナのため、命を燃やす。

まさに綱渡り!時代をチャカした“地上最大の超娯楽ショウ”の開幕!
爆笑のマシンガンが日頃の憂さを撃ち抜く!
東京喜劇の看板に偽り無し!乞うご期待!

キャスト
CAST

【出演・構成・演出】

三宅裕司

【出演】

渡辺正行
ラサール石井
小倉久寛
春風亭昇太
東貴博(交互出演)
深沢邦之(交互出演)

【ゲスト】

浅野ゆう子
塚田僚一(A.B.C-Z)

インタビュー
INTERVIEW

  • 記者会見レポート
  • 取材会
『任侠サーカス〜キズナたちの挽歌〜』の製作発表記者会見には、「熱海五郎一座」のおなじみメンバーとゲストがずらりと勢ぞろい。司会者からの出演者紹介に一人ひとりの小ネタ情報が盛り込まれたり、話が長引きそうになると時間切れの合図でベルが鳴らされたりと、会場はたびたび笑いに包まれ…。終始なごやかなムードの中、出演者の誰もが稽古と舞台を本当に楽しみにしていることが伝わる会見となりました。
出演者のあいさつと、三宅座長&ゲストおふたりの意気込みを抜粋してご紹介します。
三宅裕司さん、浅野ゆう子さん、塚田僚一さん(A.B.C-Z)、渡辺正行さん、東貴博さん、小倉久寛さん、ラサール石井さん、春風亭昇太さん、深沢邦之さん
前列右から 三宅裕司さん、浅野ゆう子さん、塚田僚一さん(A.B.C-Z)、渡辺正行さん
後列右から 東貴博さん、小倉久寛さん、ラサール石井さん、春風亭昇太さん、深沢邦之さん
まずは、司会者に「趣味・入院、特技・退院という60代を乗り越え、無事に古稀を迎えた」と紹介された三宅裕司さん。

三宅 年の5月に70歳になりました。そんな年に見えないとみんなから言われております(笑)。とにかくこの2年ほどエンターテインメント業界は大変なことになっており、お客様も役者もストレスが溜まっていると思います。コロナ禍が終わった後に生の舞台を観に行く習慣が消えてしまったらどうしようとか、いろいろなことが頭をよぎります。そういう状況の中で、新橋演舞場で公演ができることになりました。お客様が楽しめるのはもちろん、我々も稽古場から爆発できるような作品を作ろうと思っております。「熱海五郎一座」は、爆笑の連続で、最後に感動させるという作り方。これは変わりません。そこに、音楽とダンス、アクションシーンなどを盛り込みます。とにかく、劇場でひとつの笑いをみんなで共有する楽しさ、生の舞台のすばらしさを、今回は特に力を入れて伝えなければと思っています。

続いて「お嬢さんと同じ誕生日で、毎年一緒にお祝い。今一番の悩みは、お嬢さんが何歳まで一緒にお祝いしてくれるか」と暴露された渡辺正行さん。

渡辺 なんていう紹介をするの…(苦笑)。今回は任侠ものということで、私の役は、浅野ゆう子さんの組の若頭だそうです。内容は全然わかっておりません。台本がまだできていないんですよね。どういうストーリーで、どういう笑いを作っていくのか…。三宅さんの頭の中には、いろんな笑いやおもしろい部分が詰め込まれていると思います。ただ、台本がない。これは残念でございます。ですが私の場合、すでに本があるんですね!『関東芸人のリーダー お笑いスター131人を見てきた男』…
(著書の告知を始めた瞬間、司会者がベルを)チーン!

次は「熱海五郎一座では、リーダー渡辺さんとの共演で年に一度のストレスフルな日々を送る」らしい、ラサール石井さん。

ラサール 「熱海五郎一座」は17、8年続いております。昔、三宅さんに「どれくらい続くんですかね?」と聞いたら、「70過ぎたらやってないだろう」と言われたんですが。まだ全然終わりそうにない勢いなので(笑)、これからも頑張っていきたいと思っております。浅野ゆう子さんとは約10年前に共演し、毎年一座の公演を観に来ていただいて、またこうして一緒にやれるというのはうれしいことです。前回は、浅野さんを連れて舞台に出る役で、きっかけを間違えるということがあったので、今回はそういうことがないようにしたい、と。私の役は敵対する組の組長だそうです。みんなそれぞれ、何の役かさっき三宅さんに聞いたばかりなので、全然予測がつかないんですけども。

「アナログ人間を貫くも、ついにSNSを始め、来年には熱海五郎一座のデジタル番長になっているかもしれない」小倉久寛さん。

小倉 どうも、えっと、(デジタル番長には)なっていません!こんなにたくさんお集りいただき、びっくりしました。広くて豪華で眺めもいい会場ですしね。これもひとえに、「熱海五郎一座」が20年近くやってきたせいじゃなくて、浅野さんと塚田くんが出てくれるおかげだと思っております。え〜、意気込みとか言わなきゃいけないんですけど、意気込みってそんなにないんです。三宅さんが、溜まったものをバッとぶちまけてと言ってたけど、溜まったものもないし…。浅野さんの美しさを楽しみながら、塚田くんの身体能力に感動しながら、メンバーの馬鹿さ加減にあきれながら…、いろんなことを楽しみながらできればいいかなと思っております。え〜、そうですねぇ…
(ここで時間切れのベルが)チーン!

続いて紹介されたのが「一座メンバーの中で唯一、人間国宝に近いと言われる」春風亭昇太さん。

春風亭 確かに、このメンバーの中では人間国宝に一番近いかもしれませんが、落語の業界ではそうでもないと思います(笑)。「熱海五郎一座」は毎年本当に楽しみにしています。普段ひとりでやっているもんですから、皆さんと一緒に笑いを作るのは本当に楽しい。前回、浅野さんがゲストでいらした時は、浅野さんをどうやって笑わせるかしか考えていませんでした。今回は(演舞場シリーズでは)初の男性ゲストが塚田くんということで、どんな化学反応を起こすのか、楽しみにしております。

三宅裕司さん、ラサール石井さん、小倉久寛さん、東貴博さん
そして「この春からは大学2年生。一座メンバーで唯一、学割を使える下町のプリンス」東貴博さん。

 確かに、先日初めて学割というものを使いました(笑)。昨年は「熱海五郎一座」の本番をやりながら、楽屋でオンライン授業を受けておりました。毎年一緒にやっていて安心できるメンバーですから、あぁ、学業と両立ってできるんだなと。今年は塚ちゃんがゲストということで、飛んだり跳ねたりめちゃくちゃすると思います。これまで、若いねとかいい動きしているねと言われていた、特にリーダーなんかは、結構ジジイだってことがバレると思いますね。約1ヵ月で30数公演ありますので、一人もけが人を出さないように、頑張っていきたいです。

一座メンバーのトリは、「2020年にYouTubeを始め、目指せ登録者数100万人」の深沢邦之さん。

深沢 自ら撮影し、編集し、アップロードを毎日続けているのですが、登録者数は600人小超でございます。芸能界で最低レベルだと思うのですが、非常に楽しく続けています。今回、役柄は暴力団に対する刑事で、東くんと交互出演となります。そしてその上司が昇太師匠。昇太さんが台詞を忘れる、舞台に出てこない、台詞を「あ、思い出した」としゃべり出す、そういう不安を抱えながらも、楽しくやれるといいなと思っています。そして何より、昨年の公演ではお客さんがたくさんの拍手で盛り上げてくださり、舞台を喜んでくれたのが忘れられません。その思いを今年お返しできるように、一生懸命つとめていきたいです。

いよいよ、豪華ゲストのごあいさつ。「満を持して熱海五郎一座2度目の登場。演技と笑いで新橋演舞場シリーズ第8弾を盛り上げる」浅野ゆう子さん。

浅野 私が50歳を迎えた頃、お客様に笑っていただくということをもっと勉強したいという気持ちになりました。その時、三宅裕司さん率いる「熱海五郎一座」の舞台を何本か拝見し、おじさま達が一生懸命に、まじめに“笑い”に取り組む姿と、座長のシャレやセンスがものすごく素敵で、絶対に熱海五郎一座に出してほしいと思いました。11年前、ある番組で三宅さんとご一緒した時、楽屋に突撃しまして、「熱海五郎一座に出してください!」と直訴したのが私でございます。ゲストとしてすごく楽しい時間を過ごさせていただき、舞台上でさまざまな衝撃も受けました。その後も毎年観劇するたびに、「来年こそは、来年こそは(また出演したい)!」と待ち続けて、念願叶いました。力一杯つとめさせていただきます。

ラストは「掃き溜めの老人たちのところに、白馬に乗った王子様の登場。一座メンバーとどんな化学反応を起こすのか!?」と期待が高まる塚田僚一さん。

塚田 すみません…(笑)。白馬の王子様、塚田僚一“塚ちゃん”です!お話をいただいた時は本当にうれしかったです。ステージに立つのがとても好きなので、皆さんとは初めましてですけども、やるからには全力で、いろんなことを吸収していきたいと思います。早速ですが、A.B.C-Zにおしゃべりな河合というメンバーがいるので、話が長くなったらベルを鳴らすシステムを導入したいと思いました!稽古場では気を引き締めて、「熱海五郎一座」はたくさんのファンがいらっしゃるので、一座の名に恥じぬよう、お客様の心に刻まれるように、しっかりと頑張りたいと思います!

三宅裕司さん、浅野ゆう子さん
座長の三宅さんには、作品の内容と皆さんの役どころも教えていただきました。

三宅 任侠もので、そういう世界はものすごくギャグにしやすいんです。ギャグにするためにはまず、命をかけて緊張して闘う男を表現しなければいけない。その中で失敗していくことが全部おもしろさになるんですね。敵対する2つの組の片方が熱海組で、組長はラサール石井。若頭が私で、組長よりも年上という設定です。その下が小倉久寛。この3人が年寄りで、組のトップにいる。そしてもうひとつの組の組長が浅野ゆう子さんで、頭が渡辺リーダー。この暴力団関係を捜査しているのが、春風亭昇太のマル暴刑事です。ちょっといい加減な捜査をする上司なので、東貴博と深沢邦之が演じる真面目な部下はいつも突っ込んで怒っている。このコンビで笑いをとっていこうと思っています。そして「任侠サーカス」ですから、ここで塚ちゃんの身体能力が非常に発揮されることになります。「サーカス」と「暴力団」はどういう関係なのか…というのは、観てのお楽しみ。塚ちゃんのまわりには、とんでもないドラマが待ち構えています。最後は感動感動で終わりたいですね。ほかに、「劇団SET」のメンバーも出ます。今回は個性があって人相が悪いやつという方向性でキャスティングしました。とにかくどこにでもギャグを入れられる状況と、作家が考えてくれた感動のストーリーで、大笑いしながら涙を誘うラストに持って行く自信があります!

浅野ゆう子さん
三宅さんはさらに、「我々は掃き溜めの年寄りですから(笑)、ほとんど動かないので、塚ちゃんにはその分を全部背負って動いていただく。アクロバットを使ったギャグをやってほしい」とコメント。

塚田 自分にできることは全部ステージで出したいと思っているので、おもしろいとかおもしろくないとか自分で考えずに、とりあえず率先してやってみて、三宅さんたちに見てもらいます!その中で新しい自分が出てくるんじゃないかなと楽しみです。

浅野ゆう子さんは、新橋演舞場シリーズ出演の意気込みを語ってくれました。

浅野 このたびは夢にまで見た「熱海五郎一座」の公演です。本当にお世辞ではなく、心から尊敬している座長から声をかけていただけたことが本当にうれしくて。しかも大好きな新橋演舞場に出させていただくので、毎日緊張して大変だとは思うのですが、ひと公演ひと公演を大切にしたいです。あ、でもアクロバットはできないです!

練り込まれた台本を喜劇役者がきちんと演じることによって生まれる“表現としての笑い”を追求し、毎回魅力的なゲストを迎えて公演を続けてきた「熱海五郎一座」。新橋演舞場第8弾シリーズ『任侠サーカス〜キズナたちの挽歌〜』では、約10年越しに2度目の登場となる浅野ゆう子さんと、若い力とアクロバットで一座に新風を吹き込む塚田僚一さん(A.B.C-Z)がゲスト出演。ギャグの応酬、爆笑の連続のうちに感動的なラストへと誘う東京喜劇は、楽しみどころが満載です。一座を率いる座長の三宅裕司さんと、一座を愛してやまない浅野ゆう子さんに、今の思いをお聞きしました。
三宅裕司さん、浅野ゆう子さん
女優 浅野ゆう子さん(左)、喜劇役者 三宅裕司さん(右)
── 「熱海五郎一座」の作品はどのように作っているのですか?

三宅裕司(以下、三宅) シノプシスやストーリーは作家が考えています。シノプシスを読んだ段階で、僕と作家で会議をして意見を出し合い、そこから作家が苦しみながら、役者に合わせた“当て書き”をしていきます。一座のメンバーやゲスト、劇団SETの劇団員もいますから、全部をうまく配して、ストーリーを作っていくのは大変な作業だと思います。みんなが同じくらい目立って、笑いを背負って、ウケて…と、バランスを考えながらね。そうやって第1稿ができると、それを読んでまた話し合って、最終的にはとにかく役者さんがその通りにやればおもしろくなるように台本を作って、どうだ!って配るんですね。そうやって練り上げた台本を、どう表現するか、どう動くかというのを稽古場では考えて、必要に応じて手直ししていきます。

── 今作では、女性ゲストの浅野さんが暴力団の組長という役どころなんですね

三宅 今回はシノプシスが先にあり、任侠で着物が似合って…というような条件を全部考えて、浅野さんにお願いしました。浅野ゆう子という女優のキャリアが全部“前振り”になってますから。それをうまく使えば、笑いになりますよね。

浅野ゆう子(以下、浅野) こう見えて私(笑)、任侠ものの経験がなかったんです。ですから、新しいことにトライしてみない?と座長にお声をかけていただけたことが、まずとてもうれしかったです。(前回の出演から)約10年になりますが、もう一度ご一緒させていただけるのは本当に幸せ。実は毎年観劇させていただき、来年こそは私に!と願っていたので、即答でお引き受けしました。ですが女組長として粋に着物を着こなせるかなと不安になったり…。任侠ですからアクロバティックなシーンがあったらどうしよう、体力が必要だから散歩の時間を増やそうかしら、とか、いろいろ考えてしまいました。今はひと公演ずつ大切に演じさせていただこうと、心に誓っております。

── 浅野さんは、「熱海五郎一座」のどんなところに惹かれたのですか?

浅野 ある日番組の収録でご一緒した際、三宅座長の楽屋に行き「熱海五郎一座に出してください」と直訴して、念願叶った前回、毎日のお稽古はもちろん、幕が上がっても座長はずっと私の芝居を見てくださっていました。ご指導いただけることは、役者としていくつになっても本当にうれしいこと。座長の温かさやお人柄にも触れ、とても幸せな公演でした。それを経験したから、年齢を重ねた私をまた見ていただきたい、あの時間をまた過ごさせていただきたいと欲が出てしまって。それが年々膨らんで、そろそろ10年に届こうかという時に今回のお話をいただき、まさに天にも昇る気持ちでした。とにかく「熱海五郎一座」が好きで、「劇団SET」の公演が好きで、三宅裕司座長が大好きで、心から尊敬しています!

三宅裕司さん
── 浅野さんの熱い思いを聞かれて、三宅さんはどう感じられていますか?

三宅 もちろん嬉しいです!僕が喜劇作りで一番大事にしているのが、稽古場が楽しいこと、なんですね。馬鹿なことをやるには、気持ちがノっていないとできないですから、ダメ出しする時も冗談を多少入れたりとか。みんなが笑って楽しいと、その雰囲気が舞台上にも出て、それをお客さんも感じてくれます。多分、そういう現場は少ないのかもしれません。それぞれが一流ですから“けじめ”は全員わかっているうえで、楽しく稽古場を盛り上げる。それで、ゲストで来た方には非常に入りやすい雰囲気になっていると思いますね。あ、浅野さんはもう、ゲストじゃなくて一座メンバーだけどね(笑)。

── 熱海五郎一座にとって、浅野さんの魅力はどんなところですか?

三宅 マジメで、役に対して真摯に取り組んで、笑いが好きなところ。これはもう最高ですよね。今作は浅野さんのキャリアを前振りにしての当て書きですから、「あとは一生懸命やってくれれば、必ず爆笑とれるぞ」という台本や演出にしなきゃ、申し訳ないなと思います。

浅野 役者にとって、当て書きですと言われるのはこんなにうれしいことはありません。座長の愛で、全員の見せ場を作ってくださっていて、皆さんが大切に大切に演じていらっしゃる。だから、ビッグな皆さんが18年も座長についていらしたわけです。私の使命は、当て書きしていただいた大切な役を、どれだけちゃんと自分のものにして、言葉にできるかというところだと思います。ちょっと笑ってもらいたいなんて下心が出てしまうとよろしくないというのは、前回のお稽古で身にしみておりますし、稽古では不安やハテナ?だったのに幕が開いたらお客様が笑ってくださったという経験もさせていただきました。だから今回も私の中で新たな発見をたくさん体験させていたけるだろうと予想しております、、楽しみでしかたありません。

── 浅野さんにとって、笑いとは?
浅野ゆう子さん

浅野 笑いってどうすれば…と手探りで、勉強したくて約10年前に「熱海五郎一座」に飛び込んだのですが、じゃあ今は笑いがわかっているのかと言われたら、まったくわかっていないです。ただ、ファンとして毎年公演を拝見し、純粋に楽しみながら、台詞の言い回しやリアクション、動き方などを学んでいます。それを披露してと座長に言われたら、緊張しちゃってできないかも。とも思うのですが(笑)
でも、前回の公演からこれまでに溜め込んできたものを、今回見ていただけるかなと思っています。座長とお会いすると、先生と生徒みたいな感覚になるんですよ。いつもとっても素敵な緊張感をいただいています。

── 東京喜劇の成り立ちや魅力を教えてください。

三宅 僕は東京で生まれ、日本舞踊のお師匠さんである母親に三味線を習わされたり、叔父が芸者さんの置屋をやっていたりという環境で育ちました。そして落語の世界の粋な部分に憧れて、落語研究会に入り、大学を卒業してから劇団を作り、そこからまた喜劇を一生懸命研究して、今に至ります。そういった環境と落語の世界観に、ミュージカル・アクション・コメディという要素をどんどん入れて、かっこいい音楽とずっこけた役者の演技の落差を見せて、自分が思う東京喜劇を確立できたのかなと思っています。

浅野 おしゃれで軽妙なところが、東京喜劇なんですね。泥臭くないんですよ。私は出身が関西で、ベタな笑いで育ってきたんですけど、東京喜劇は軽やか、ライトなんです。その魅力は、「軽演劇」「東京喜劇」という言葉に集約されていると思います。座長ならではのおしゃれなところを、いつもなるほどと思いながら拝見しています。一応、トレンディ女優―もう死語ですけど(笑)―と言われていましたので、おしゃれな部分には敏感でありたいですし、おしゃれな人間でいたいと思っております。ですから今回もさらに勉強させていただいて、東京の香りがしてきたねと言われたらうれしいですね。

公演情報
EVENT

会場
【東京】新橋演舞場
対象公演日程

2022年6月15日(水)~6月25日(

6月 15日
(水)
16日
(木)
17日
(金)
18日
19日
昼の部 13:30 11:30 11:30 13:30
夜の部 16:00 16:00
6月 20日
(月)
21日
(火)
24日
(金)
25日
昼の部 11:30 11:30 11:30 11:30
夜の部 16:00 16:00 16:00 16:00
公演日程
2022年5月29日(日)~6月26日(日)
料金
1等席 定価11,500円、2等席 定価9,000円、3階A席 定価6,000円
<ご優待価格>
1等席ドリンク付き:昼の部 9,800円・夜の部 8,900円
2等席:7,500円
3階A席:5,000円
備考
  • 本公演のチケット購入代金のお支払いにはビューカードのみご利用いただけます。
  • お1人様4枚まで
  • 未就学児童は満4歳よりお一人様につき、1枚チケットが必要です。
  • 表示されている公演日・席種のみの受付となります。
  • 1度お申込みいただいた公演の追加申込みはできませんのであらかじめご了承ください。
  • 予定枚数終了次第、受付終了となります。
  • この優待販売は、必ずしも良席を保証するものではございません。
  • ご観劇前に松竹ホームページの感染症対策についての記載を必ずご確認の上、ご来場下さいますようお願い申し上げます。
公式HP
https://www.shochiku.co.jp/play/schedules/detail/2022_atamigoro/

公演終了

お問い合わせ
INQUIRY

Copyright Community Network Co.,ltd All rights reserved.