ミュージカル「アリージャンス~忠誠~」のチケット情報

ミュージカル
『アリージャンス~忠誠~

イントロダクション

アジア系ミュージカルの革新的作品が日本初上演!

ミュージカル『アリージャンス〜忠誠〜』は、自由の国アメリカが犯した史上最悪の市民人権侵害と呼ばれる歴史の1ページを描いた作品。「日系人である」という罪で強制収容所に送られた日系人家族の実体験がもとになっています。モデルとなったのは、「スター・トレック」シリーズで知られる日系米国人俳優ジョージ・タケイとその家族。タケイ氏は2015年のブロードウェイ公演でオリジナルキャストとして出演も果たしています。

世界中で問題となっている移民問題や外国人嫌悪などのトピックを扱ったというだけでなく、スタフォード・アリマ(演出)、ジェイ・クオ(作詞作曲・脚本)といったアジア系クリエーターが手がけたことで、本作は革新的な作品として高く評価されました。2017年にはジャパンプレミア上映としてブロードウェイ版が映画館上映されて話題に。

世代を超えて心に響く家族の物語が2021年3月、日本キャストで上演されます!

ストーリー

カリフォルニア州サリナスで暮らしていた日系キムラ一家のカイト“おじいちゃん”(上條恒彦)、タツオ(渡辺徹)、ケイ(濱田めぐみ)、サミー(海宝直人)。
真珠湾攻撃勃発後、キムラ家や日系人たちは自宅から強制的に追い出され、収容所へ移送されてしまう。

収容所での厳しい環境の中でも希望を失わず暮らしていた彼らにある日、アメリカへの忠誠を問う忠誠登録質問表(Loyalty Questionnaire)が配布された。
父タツオは不当な強制収容に抵抗し、アメリカへの忠誠を問う質問にNoを貫く。姉のケイは収容所で出会ったフランキー・スズキ(中河内雅貴)とともに、強制収容と徴兵の不当性を訴え、日系人の人権を求める運動に参加する。
一方弟のサミーは、他のアメリカ人と同じであること=国家への忠誠を示すことで父をはじめとする日系人を自由にしようと、家族の反対を跳ね除けて洗浄へ赴く―。

“忠誠”とは何か。信念のために戦った家族の愛の物語。

インタビュー

エンターテインメントとして純粋に楽しみながら
社会問題や家族愛を考えるきっかけにもなる作品です。

第二次世界大戦下のアメリカにおける、日系人家族の実話をもとにしたミュージカル「アリージャンス〜忠誠〜」。2015年にブロードウェイで上演、2017年には映画版が日本で上映され、アジア系ミュージカルの金字塔として高く評価されました。日本キャストでは初上演となる今回、日系人姉弟を演じる濱田めぐみと海宝直人をはじめ、実力派が集結。「日系人である」というだけで強制収容所に入れられたキムラ家のサミーを演じる海宝直人さんに、作品への思いや見どころを伺いました。

海宝直人さん
俳優 海宝直人さん
――出演が決まったとき、どう思われましたか?

映画館で上映されていたことは知っていましたが観たことはなかったので、どんな作品なんだろうというのが最初に感じたことです。脚本を読んだり、当時の日系人について調べたりする中で、これは本当に日本で上演する意味のある作品だと強く思いました。それと同時に、役づくりや表現の難しさも感じています。日系人一世も二世も、そしてアメリカ人役も日本人が演じるわけですから。英語と日本語が入り混じったコメディーシーンや、カタコトの日本語で話すシーンもあるので、いかにお客様にわかりやすく伝えられるか…が課題だと思っています。

――日系二世のサミー役をどのように演じたいですか?

日系二世であるサミーはアメリカで生まれ育ったので、自分はアメリカ人だという思いが強いんです。演出家のスタフォード・アリマさんともオンラインで話したのですが、日系一世と二世では、考え方はもちろんジェスチャーや喋り方など、いろいろな点で違いがある。それをどのように表現するかを探っていかなければと思っています。
また、父タツオや姉ケイとの関係性がこの作品の根幹となる大事な部分。家族間の複雑な感情を繊細に描いていくことで、物語がより深まっていくのではないかと思います。アメリカへの忠誠を問う質問にNoを貫く父親と、日系人の社会的地位を取り戻すために忠誠を示すサミーは対立するわけですが、実は根底では愛でつながっている。家族への思いがあるゆえのぶつかり合いを、丁寧に演じたいですね。

海宝直人さん
――家族役で共演する皆さんの印象や、共演する中で楽しみにしていることを教えてください

姉ケイを演じる濱田めぐみさんとは、僕が小学生の頃からのおつきあいです。ミュージカル『ライオンキング』で初共演したときに楽屋に遊びに行かせてもらったことも、めぐさんはよく覚えていらっしゃって。今回の姉弟役が決まってお話したときに、「本当に弟みたいな感じがする」と言われました。僕にとっても本当にお姉さんのような存在なので、舞台上でもナチュラルに姉弟という関係性をつくっていけると思います。演技と歌でガッツリと組めるのはとても嬉しく、ワクワクしています。

父タツオの渡辺徹さんとは初共演です。テレビで拝見していると優しく温かいイメージがあるので、頑固で愛情を素直に伝えられないところのあるタツオという役を、とのように演じられるのか楽しみですね。幅広い経験をお持ちの方なので、いろいろ勉強させていただければと思っています。

おじいちゃん役の上條恒彦さんは、佇まいも存在感も、何もかも憧れです。子どもの頃に初めてミュージカル『アニー』を観たとき、ウォーバックスを演じられていて、いまだにそのイメージが強いんですよ。歌もお芝居も素晴らしく、吸収したいところだらけなので、しっかり関わり合う役で共演できるのをとても光栄に思います。

――演出家のスタフォード・アリマさんは、この作品で描かれる“GAMAN(我慢)の力”と、家族の愛の物語に深く心動かされるとおっしゃっています。演じる上では、この2つについてどう感じていますか?

GAMANと家族愛どちらも、アメリカ人と日本人の違いを感じています。

GAMANについては演出家や共演者との間で話し合いの対象にもなっているのですが、日本人がイメージする“じっと耐え忍ぶ”我慢とは違うのかもしれないなと。この物語におけるGAMANはもっと前向きなニュアンスがあって、逆境にありながらも進み続けるという意味合いが含まれていると思っています。特にサミーは自分の信念に従って突き進んでいくキャラクターなので、耐えるだけのGAMANではないのだと感じます。

文化の違う日本とアメリカでは、愛の表現も違いますよね。日本ではなかなか家族同士で愛しているなんて言い合わない。作品の中での家族のすれ違いも、日系一世と二世の間での感覚や表現の違いのようなものが少なからず関係しているのではないでしょうか。日本で育ったタツオの愛情表現と、サミーが求める愛のすれ違いがあったのかなと。

ひとこと伝えるだけで何かが変わっていたかもしれない…。そう考えると、現代の僕たち日本人も、たまには口に出して愛情表現をしないといけないですね!(笑)

海宝直人さん
――本作品の見どころを教えてください

社会的問題を扱ってはいますが、この作品はエンターテインメントとしても素晴らしいんです! とにかく音楽が素敵で、心に刺さる曲ばかり。きっと日本の皆さまにも愛されるメロディーなんじゃないかな。劇中では楽しいダンスナンバーもあるので、ちょっと重たい題材かと思われるかもしれませんが、気負わずに観にいらしてほしいです。舞台を楽しみながら、これまで知らなかったことに気づいたり、考えたりするきっかけになれば…。

そういう僕自身、この作品に関わることで初めて知ったことがたくさんあるんです。第二次世界大戦下で日系人がこのような状況にあったことは、学校で習わなかったし、毎年終戦記念日に特集される番組などでもあまり取り上げられていないように思います。
日系人とはいえ、一世の方たちは20歳くらいまでは普通に日本で過ごしていたんですよね。アメリカに渡り、戦争が始まったことで厳しい環境に置かれたわけです。だから日系人のストーリーではあるけれど、日本人の物語でもある。そして根幹には普遍的な家族の愛が描かれていて、現代の自分たちにもつながっている。そんなところにも注目してもらえればと思います。

コロナ禍の現在、ヨーロッパでアジア人が差別を受けるという問題も起きました。時代が変わっても、人種間のぶつかり合いはなかなかなくなりません。そんな今だからこそ、やる意味があるし、観る価値がある作品だと思っています。

――公演を心待ちにされているお客さまへメッセージをお願いします

素晴らしい実力を持った俳優のみなさんと一緒にこの作品に取り組めることを、とても誇りに思っています。共演者の方と話し合いを重ね、これから本格的に稽古が進むことで、どんな作品に仕上がるか僕自身も楽しみです。
日本で上演するにあたり、ブロードウェイ版とはまた違った演出やアプローチにもこだわっています。演出家のスタフォード・アリマさんは「小道具などの細部にいたるまで、日本人が見て違和感を感じる部分がないようにしていきたい」とおっしゃっていました。一丸となって日本オリジナルの『アリージャンス〜忠誠〜』を作り上げるので、初めてご覧になる方にも、映画館で観たことがある方にとっても、見応えのある作品になると思います。ぜひぜひ、楽しみにしていてください!

【プロフィール】

海宝直人(かいほう なおと)
'88年7月4日生まれ。千葉県出身。7歳の時に舞台デビュー。今後は、ミュージカル『イリュージョニスト』('21年1月)、ミュージカル『王家の紋章』('21年8月 )などが控えている。2020年12月には舞台芸能活動25周年を記念して「Break a leg!」(よしもとミュージック)をリリース。

海宝直人さん
  • 海宝直人さん
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キャスト&スタッフ

【キャスト】

濱田めぐみ/海宝直人/中河内雅貴 
小南満佑子/上條恒彦 今井朋彦/渡辺 徹

照井裕隆、西野 誠、松原剛志、俵 和也、村井成仁、大音智海、常川藍里
河合篤子、彩橋みゆ、小島亜莉沙、石井亜早実、髙橋莉瑚

【脚本】マーク・アサイト、ジェイ・クオ、ロレンゾ・シオン
【作詞・作曲】ジェイ・クオ
【演出】スタフォード・アリマ
【共同演出】豊田めぐみ

ムービー

  • 濱田めぐみコメント動画

公演情報

公演名
ミュージカル『アリージャンス~忠誠~』
対象公演日程

2021年3月13日()~2021年3月26日(金)

※横スクロールで公演日程が確認できます。

3月 13日
14日
16日
(火)
17日
(水)
18日
(木)
19日
(金)
20日
21日
23日
(火)
24日
(水)
25日
(木)
26日
(金)
12:00
13:00
17:30
18:30
会場
【東京】東京国際フォーラム ホールC
料金

【平日】
S席 ¥13,500/A席 ¥9,000/B席 ¥5,500
⇒ ご優待価格 S席 ¥10,665/A席 ¥7,110/B席 ¥4,345

【土日】
S席 ¥13,500/A席 ¥9,000/B席 ¥5,500
⇒ ご優待価格 S席 ¥12,135/A席 ¥8,090/B席 ¥4,950

備考
  • 本公演のチケット購入代金のお支払いにはエポスカードのみご利用いただけます。
  • 表示されている公演日・席種のみの受付となります。
  • 未就学児入場不可
  • ご来場の前に感染症対策の大切なご案内をご一読お願い申し上げます。
  • 本公演のチケットは主催者の同意のない有償譲渡が禁止されています。
  • 1度お申込みいただいた公演の追加申込みはできませんのであらかじめご了承ください。
  • 予定枚数終了次第、受付終了となります。
  • この優待販売は、必ずしも良席を保証するものではございません。
チケットお申込み

公演終了

公式HP
https://horipro-stage.jp/stage/allegiance2021/

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    平日=11:00~15:00 土日祝=10:00~15:00(時短営業)
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