INTRODUCTION イントロダクション

三宅裕司率いる「熱海五郎一座」に豪華ゲストを迎え、
新橋演舞場で2年越しの笑いを届ける東京喜劇!

劇団SET(スーパー・エキセントリック・シアター)主宰者として40年以上喜劇の舞台を創り続けながら、テレビやラジオなどマルチに活躍する三宅裕司を筆頭に、渡辺正行、ラサール石井、小倉久寛、春風亭昇太、Take2の東貴博&深沢邦之といった実力派喜劇人たちが集結。
「熱海五郎一座」の新橋演舞場シリーズ第7弾として2020年6月に上演予定だった『Jazzy(じゃじぃ)なさくらは裏切りのハーモニー 〜日米爆笑保障条約〜』は、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため全公演中止となりましたが、今年同じメンバーで上演することが決定!
ゲストは、元宝塚歌劇団星組トップスターの紅ゆずると、AKB48グループ2代目総監督の横山由依。個性豊かなメンバーの融合によって織り成す、大爆笑の連続で新橋演舞場を包み込みます。
歌、ダンス、アクションなどのエンターテインメントをふんだんに盛り込みながらも、とにかく“笑い”にこだわった抱腹絶倒の東京喜劇をお見逃しなく!

STORY ストーリー

太平洋戦争も終盤のサンフランシスコ。魅惑の女性DJ“ニューヨークの桜”と共に対日謀略放送に加担している日系アメリカ人ジャズバンド「ツインズ」のメンバーは、アメリカ敗戦!?の大統領声明を聞く。
同じ頃、空港に降り立った日独同盟軍西米国支部作戦本部長である女性海軍中佐は、アメリカ日本化計画を発令する!
その結果、バンドは、嫌いな演歌や歌謡曲を演奏しなければならなくなる。
強面な割には、キュートさも垣間見られる海軍中佐には、さらに別の顔もあったー。
連合国と日独の戦いに翻弄される日系ミュージシャンの悲劇という名の東京喜劇!
笑いと音楽と感動のストーリーがあなたの脳を揺さぶるー大エンターテインメント。
日米爆笑保障条約!署名、調印してください!

INTERVIEW インタビュー

爆笑の連続から、感動のラストシーンへ。
お客様と一緒に創る舞台をお楽しみください!

練り込まれた台本を喜劇役者がきちんと演じることによって生まれる“表現としての笑い”を追求する「熱海五郎一座」。一座のメンバーとゲストを想定して当て書きしたという『Jazzy(じゃじぃ)なさくらは裏切りのハーモニー 〜日米爆笑保障条約〜』は、サブタイトルにもある通り、観客を爆笑の渦に巻き込んでくれるに違いありません。本作の出演・構成・演出を務める三宅裕司さん、ゲストの紅ゆずるさんと横山由依さんにお話を伺いました。

三宅裕司さん 紅ゆずるさん 横山由依さん(AKB48)
喜劇役者 三宅裕司さん
女優 紅ゆずるさん
タレント 横山由依さん(AKB48)
―― 2年越しの公演に対する思いを教えてください

三宅裕司(以下、三宅) 喜劇の場合は特に、たくさんのお客さんが入ってドーンと笑いが起きるから手応えがあるんですが、今は客数の制限やマスク着用での観劇など演劇界においても過酷な状況が続いています。でもやるからには、1人でも多くのお客さんが、劇場でひとつの笑いを共有するあの興奮を味わってもらえるようにしたいですね。客席から笑いがたくさん起きるほど、役者は乗りに乗って良い舞台ができると思います。
紅ゆずる(以下、紅) 本当なら昨年、私が宝塚歌劇団を退団して間もない頃にこの「熱海五郎一座」の公演が開催されるはずでした。初めての女性役なので「スカートをはくぞ!」と気合を入れるところからのスタートで(笑)。今ではちょっとずつ女性の装いにも慣れてきて、衣裳もどうやって着こなそうかとワクワクしています。2年越しだからこそ、その間に経験したことや感じたことを舞台に生かせたらいいなと思っています。また、プロフェッショナルな方々と共演させていただくのがとても楽しみです。
横山由依(以下、横山) 昨年の公演が中止になったときはすごくショックでしたが、座長をはじめたくさんの方々のおかげで、変わらぬメンバーで上演できることになりとても嬉しいです。昨年以降、SETの舞台を2回観させていただいたのですが、劇場であんなに大笑いしたのは初めてで衝撃的でした。今回の公演では「熱海五郎一座」の皆さんや紅さんから刺激を受けて、私も新しい一面を見せられたらと思います。

―― 昨年の公演中止後、YouTubeチャンネルを立ち上げて座談会を配信されていますが、反響や参加した感想を教えてください

三宅 紅さんのファンの方から、「紅さんが、熱海五郎一座のメンバーと話して大笑いしているのがおもしろい」という声がありました。AKBファンの方も、「由依ちゃんが素でオジサンたちとしゃべっている状況がおもしろい」と。あとは、「公演は中止になったけど動画を配信してくれてありがとう」という反応もありました。
 私はタカラジェンヌとしかお芝居をしたことがなかったので、ものすごく素人発言になりますが、「テレビで見たあの方だ!」みたいな感じでした(笑)。すべてが新鮮でしたし、この方たちと一緒にお芝居ができるのか〜と、ワクワクしましたね。オンラインでお話できる場を設けていただいたことで、皆さんとの距離が近くなった気がします。宝塚のファンの方も、私の元気な姿を見て喜んでくださったようです。
横山 製作発表の記者会見で顔を合わせて以来お会いできていなかった皆さんと、オンラインでお話しできて本当に良かったです。リーダー(渡辺正行)がすごく自由でおもしろくて…。座談会であんなに笑ってしまうのだから、稽古場では腹筋が割れちゃうかもしれません(笑)。

三宅裕司さん
―― 「東京喜劇」の笑いとは?

三宅 定義があるわけではないのですが、僕としては「かっこ良さとかっこ悪さの落差の大きさ」が東京喜劇かなと。とことんボケて無様な格好を見せながらも、ダンスや歌ではレベルの高いものを目指すという。笑いだけでなく、ストーリー的にもお客さんをグイグイ引き込んで、最後は感動させるような…。非常に欲張りですが、笑いのテーマパークというか、いろんな要素が詰まっているのが東京喜劇。ガンガン笑って脳を揺さぶられたお客さんが、最後に涙を流す率って高くなるんですよ。難しいですけど、やりがいは大きいです。あとは、アドリブはほとんどなくて、練りに練った台本を稽古場で意見を出し合っておもしろいものにしていくのが東京喜劇のスタイルです。

―― 紅さんと横山さんのコメディセンスはどうですか?

三宅 センスというか、ふたりとも笑いが好きなんですよね。演出家にやらされている笑いと、自分が好きでやっている笑いの差って大きいんです。そこが非常に大事。「熱海五郎一座」は笑いの好きなメンバーが集まって、楽しくてしかたない雰囲気で稽古していたものをそのまま舞台に上げるから、お客さんに伝わる。笑いが好きなふたりですから、稽古初日でもう「熱海五郎一座」の一員になってしまうと思いますね。しかも、歌、ダンス、楽器という東京喜劇に必要な要素もバッチリ。この一座にとって最高のふたりです!
 コメディ作品が大好きなんですが、宝塚歌劇団はやはり、美しくエレガントにというのを大切にしていますので。でも私はちょっと異質で、ここで笑いをとろうという気持ちでアドリブを入れることもありました。ただそれはあくまで瞬発的な笑い。「熱海五郎一座」は、笑いを熟成させて、いらないものは削ぎ落とし、これだというものをお客様に見せる。そういうところに大変魅力を感じています。世の中が沈んでいる時にお客様を笑わせる、そして最後は感動させるというのはとても難しい技かもしれませんが、いろいろなことを吸収して頑張りたいです。
横山 関西出身なので、お笑いがもともと身近な存在だったんです。AKB48に加入してからは、活動の中でコントや漫才をやらせていただく機会もありました。自分たちで笑わせているというよりは、台本を書いてくださった作家さんの力でしたが…。稽古場でしっかりと丁寧に創り込んだ笑いというのは一番難しいと思うんですが、今までチャレンジしてこなかったことなので、すごく楽しみでもあります。

横山由依さん
―― 紅さんと横山さん、お互いと三宅さんにどんな印象を持ちましたか?

横山 紅さんは本当にかっこいいというイメージだったんですが、お会いしてみると関西弁がぽろりと出てきたり、すごくユーモアがあったり、さらに魅力を感じました。実は私のグループのメンバーに紅さんの大ファンの子がいて。このお話が決まった時点で、その子は「紅さんを観に行きます!」と(笑)。素敵なご縁をいただいたので、稽古が始まったらもっともっと仲良くなれたらと思います。
 私は横山さんのことをずっと可愛らしい方だなあと思っていました。直接会ってみると関西弁で話しかけてくれて、それがまたすごく可愛いんです。お互い、関西弁で話した方がダイレクトに気持ちが伝わりそうですよね。(横山に)お稽古中にどんどん仲良くなりましょう! 三宅さんは、初めてお会いした時にすっごいダンディでびっくりしました。
三宅 (低い声でダンディに)ハッハッハ。まぁね。
紅・横山 (笑)
横山 私が幼い頃からずーっと活躍されている三宅さんは、初めはどんな方なのか想像もできませんでした。お会いすると、本当に優しく話しかけてくださったり、私が劇中で担当するドラム演奏のアドバイスをくださったり。私が昔話したことも覚えていらして、記憶力もすごいなと思いました。
三宅 でも、昨日何を食べたかは思い出せないんだよねぇ…。
紅・横 (笑)

―― 劇中で演奏されるジャズバンドの練習は順調ですか?

三宅 昨年の6月に公演予定でしたから、2020年1月頃から練習を始めているんですが、素人がジャズを演奏するのは大変です。でも公演が1年延びちゃったもんだから、「6カ月でジャズは無理だよ」っていう言い訳はもう使えません(笑)。
横山 時を経ている分、パワーアップしてないといけないですよね。でもまだ全員で合わせられていないので、どうなるんでしょう…?
三宅 ベース(三宅)とドラム(横山)とピアノがしっかりしていないと。そこがガタガタだと、紅さんが歌えなくなっちゃうから。
 宝塚時代は生オーケストラで歌っていましたが、同じ生でも全然違う感覚でしょうね。どんな感じになるのか、とても楽しみです。私、英語で歌うのは初挑戦なんです。今まで避けてきました…。
三宅 関西なまりの英語になるから?(笑)
 いえいえ(笑)。ところどころに英語というのはあったんですけど、すべて英語だと男役の表現としてどう歌えば良いのかわからなくて。日本語の方が、自分の中で理解してかっこよく歌えるんじゃないかと思っていたんです。
三宅 今回のお芝居の設定では日本語にはできないですからね。太平洋戦争終盤のアメリカの話だから。ただ、ジャズのプロではないメンバーが必死に演奏するからこそ、何か心に訴えるものがあるという設定になっています。最後、いかにかっこよく決めて大きな「落差」を生み出せるかが肝です。

―― どんなところにこだわってストーリーを創ったのですか?

三宅 3時間近い舞台ですから、ストーリーでしっかりお客さんを引っ張る部分がないと、どんなに笑いをとってもさすがに最後まで持ちません。まず設定で驚かせておいて、笑いながらラストへと展開するのがいつもの創り方。ちょっと真面目なシーンも当然あります。そしてやはり音楽と歌の力というのはすごくて、音がボーンと出た瞬間に劇場がひとつになるんですよね。だから、その音楽の興奮と感動が、ストーリーの感動につながるようにできています。いつも、無理に笑わせようとしているようにならない設定を探しているんですが、今作の戦後のジャズというのは非常に好きなテーマです。緊張感の中で人々が必死に生きている時代だからこそ、ギャグが創りやすい。緊張しているから人は誰しも失敗し、それがギャグになるということですね。

紅ゆずるさん
―― 紅さんと横山さん、ご自身の役に感じることや意気込みをおしえてください

 ポスターやパンフレットの写真をご覧いただくと「え、男役…!?」と感じるかもしれませんが、そこが魅力というかおもしろさのひとつになると思います。昨年は女優っぽくしなきゃ、女性らしく見せなきゃと思っていたんですが、今はあえて“元男役”感が出るのもいいかなと。そこを大切にしながら、どんどん自分なりに展開していきたいです。
横山 私にとって初めての経験となる役。どういう風に演じれば良いんだろうという気持ちがありますが、稽古を通して、座長をはじめ皆さんと一緒に創り上げて行きたいです。
三宅 ヒントを出しますと、由依ちゃんの役は他のメンバーの倍、大変です!
横山 そういうことなんです! 稽古が楽しみですが、ドキドキの生演奏もありお芝居もありで、いつもの3倍は緊張するかも!?(笑)

―― 公演を楽しみにされているお客様にメッセージをお願いします

三宅 東京喜劇というのは、難しくないですから。非常にわかりやすくて楽しいお芝居ですし、やっている僕らもものすごく楽しんでいます。いつもそう言ってきたんですが、今回は何か特別な感じもします。爆笑の連続とラストの感動というのが、このご時世でどれほど必要なことかということがわかるような、そんな公演にお客さんと一緒にしていきたいです。
 演者側も客席側もそれぞれの人生があり、それぞれの時間を生きていますが、劇場で同じ空間と時間を共有するというのはとても貴重なこと。ひとつのことをみんなで笑う興奮と、それを受け取る私たち。お互いの反応を共有し合えることを私自身も楽しみたいと思います。お客様に腹の底から笑っていただき、本当に観に来て良かったと言っていただける舞台にしたいです。そして、千穐楽には「熱海五郎一座にもう一度出ない?」と声をかけてもらえるように…(笑)。
横山 人と会う機会が減った最近だと、一人では思いきり笑うことも少ないと思います。この「熱海五郎一座」の公演を観ていただいて、皆さんの笑いの場所が一致した時、それは心がつながる瞬間なのかなと思います。そんな笑いが起きることを目指したいですし、こうして舞台に立たせていただける幸せをかみしめながら、精一杯やっていきたいです。1日1日、1公演1公演を大切にしていきます。皆さんのお越しをお待ちしております。

◎三宅裕司
スタイリング:加藤あさみ(Yolken)

◎紅ゆずる
ヘアメイク:hanjee(SINGO)
スタイリング:森本美砂子
衣装:ZADIG&VOLTAIRE

◎横山由依
ヘアメイク:大場聡美
スタイリング:林峻之

CAST&STAFF キャスト&スタッフ

【出演・構成・演出】
三宅裕司

【出演】

渡辺正行 ラサール石井 小倉久寛 春風亭昇太 東 貴博 深沢邦之

【ゲスト出演】

紅ゆずる 横山由依(AKB48)

EVENT 公演情報

公演名
熱海五郎一座 Jazzyなさくらは裏切りのハーモニー ~日米爆笑保障条約~
対象公演日程

2021年6月11日(金)~2021年6月25日(金)

6月 11日
(金)
15日
(火)
18日
(金)
19日
20日
22日
(火)
24日
(木)
25日
(金)
11:30
13:00
16:00

特別企画
ご好評につき、別日程も販売決定!
詳しくはお申込みページにてご確認ください

会場
【東京】新橋演舞場
料金
1等席:11,500円
⇒ ご優待価格 9,800円
備考
  • 本公演のチケット購入代金のお支払いにはVisa付エポスカードのみご利用いただけます。
  • お1人様4枚まで
  • 予定枚数終了次第、受付終了となります。
  • 表示されている公演日・席種のみの受付となります。
  • 1度お申込みいただいた公演の追加申込みはできませんのであらかじめご了承ください。
  • この優待販売は、必ずしも良席を保証するものではございません。配席は全ておまかせいただきます。
公式HP
https://www.shochiku.co.jp/play/schedules/detail/2021_atamigoro/

公演終了

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