Story
1962年アメリカ。
シカゴから792マイルを隔てたニューヨーク・ブロードウェイを舞台に繰り広げられる謎多き伝説の女性ダンサー フローレンスの物語。
彼女はいかにしてトップの座に君臨し、突如として姿を消したのか。
水谷千重子が贈る、愛と夢と笑いと涙と希望と絶望と感動の完全オリジナルのちょっとミュージカルなエンターテインメント!
60年の沈黙を破ったフローレンスは何を語るのか——
笑いと涙と驚きと興奮の物語
2025年もめでたく芸能生活50周年の節目を迎える水谷千重子が座長をつとめる公演『水谷千重子50周年記念公演』。今年のお芝居ステージは「CAKUGO(カクゴ)愛と憎しみと追憶と沈黙のミス・フローレンス」をお贈りします。
過去3度の“50周年記念公演”では、日本の時代劇を上演してきましたが、今回はガラッと変わって1960年代のアメリカ、ニューヨーク・ブロードウェイが舞台!
千重子演じる謎多き女性ダンサー・フローレンスの波乱に満ちた数奇な人生を描きます。
60年の時を経て、沈黙を破ったフローレンスは何を語るのか……劇場でお確かめください!
1962年アメリカ。
シカゴから792マイルを隔てたニューヨーク・ブロードウェイを舞台に繰り広げられる謎多き伝説の女性ダンサー フローレンスの物語。
彼女はいかにしてトップの座に君臨し、突如として姿を消したのか。
水谷千重子が贈る、愛と夢と笑いと涙と希望と絶望と感動の完全オリジナルのちょっとミュージカルなエンターテインメント!
―― 4回目の50周年記念公演となります。過去3回は時代劇を上演されてきましたが、今回は1960年代のアメリカ、ニューヨーク・ブロードウェイが舞台。伝説のダンサー、「ミス・フローレンス」を演じられますが、きっかけはあったのでしょうか。
きっかけは、親友の友近ちゃんが昨年の単独ライブで「ミス・フローレンス」のコントをやっていたことです。千重子はそれを見たのですが、くだらないこともたくさんやるのだけれど、最後は感動して涙が出てきちゃって…。「ほんの10分のコントでこんなに心を揺さぶられるフローレンスを紐解いたら、もっとすごいものができるかも?」と。彼女は伝説のダンサーと言われていますが、色々と謎の多い人物。彼女に影響を受けたという人は世界中にたくさんいて、友近ちゃんのコントによると、最後は舞台で亡くなってしまう舞台人。調べていくうちに「すごい人だったんだな」と、千重子も引き込まれ、お芝居にしようと思いました。
―― 舞台は60年代のアメリカ、セットや雰囲気も今までとは大きく変わりそうです。
そうですね。今までの「和」から「洋」へ大きく変化します。冒頭は80歳を過ぎたおばあちゃんになっている千重子の語りから始まりますが、お芝居のメインはポップで可愛らしいアメリカの世界観の中で活躍する若き日のローレンス。ただそこでさまざまな事件が起こり、ドロドロした確執も生まれて…。物語としても目が離せない展開で、色々な感情が入り混じる舞台になるかと思います。今作は「CAKUGO(カクゴ)」という言葉をタイトルに掲げているのですが、表向きは華やかに見える人でも、実はみんな何かを抱えながら、苦労して生きているもの。それでも、「覚悟」を決めた瞬間から人間は強くなっていくし、逆に「覚悟」を決めないと生きていけない、というのがこの世の真理だと思うので、そんなことを感じていただけたら嬉しいですね。
―― 強いメッセージがタイトルにも込められているのですね。ミス・フローレンスはダンサーですが、ダンスをはじめ、舞台のために準備されることはありますか。
そうですね、作品づくりの第一段階として、すでにチラシ用のビジュアル撮影を行いました。写真を撮る時はやはり、自分が演じる「その人」を宿らせないと、リアルな表情は出ないものだと思うのですが、キャストのみなさんはさすがプロ!グッと自分の中に核を作ってパッと出すという姿が素晴らしかったですね。みなさん100パーセントの力でやってくださると思うので、ぜひご期待ください。ダンスに関しては、確かに今回千重子はダンサー役で、他のダンサーのみなさんと揃えて踊らなければならないシーンもあるかもしれませんね。ただもともと千重子は創作ダンスが得意で、曲が掛かるとそれに合ったような踊りをしちゃう人間なので…本番ではダンサーさんたちにも、そこは知っておいていただかないとなと思っています。
―― 第二部は歌謡ショーです。今回の見どころをお伺いできますか。
今年は昭和100年ということなので、昭和のいろいろな歌も歌いたいと思っています。一方、出演していただくゲストのみなさまについては、普段のメディアでは見られない一面、面白い部分を引き出せたらと思っています。みんなもう「千重子先輩、千重子先輩」と盛り上げてくだって、気持ちよくさせていただいていますが、そんな「本物の人たち」のいつもと違う顔を見せることが一番の面白さでもあるので、千重子も「やりやすい場所づくり」はしっかり考えて行くつもりです。
―― キャストには、製作発表にも登壇されていた的場浩司さん、高橋ひとみさん、倉たけしさん、近藤春菜さん(ハリセンボン)をはじめ、錚々たる顔ぶれが並んでいます。会見では新たなジョインゲストとして、まさとし先輩の参加が発表されましたね。
はい。まさとし先輩は、千重子が沖縄からスカウトして連れて参りました。みなさんに受け入れられるまでには時間がかかるかもしれませんが、愛されるキャラクターですし、純粋で筋の通った男でもあり、さらに歌も三味も上手いので、そのギャップを見ていただきたいですね。今日の発表会では、突然倉たけしとのセッションが始まり驚きましたが、あれを見て、まさとし先輩を沖縄から連れてきて本当に良かったなと思いました。倉たけしとまさとし先輩が同時に出ることは想定していませんでしたが、今日のステージを見ると、やっぱりセッションはいいですよね。お芝居のほうは、毎公演そこまで内容は変わりませんが、歌謡ショーはゲストによってだいぶ変わりそうです。実際、「誰がいつ出るのか」という問い合わせもたくさんいただいています。私としては、「誰がいつででもいいじゃない、どの日も楽しめるわよ!」という思いはありますが、みなさんそれぞれ「推し」がいらっしゃるでしょうからね。そうそう、倉たけしとは新曲がありますので、倉たけしの出る日には、そちらも聞けると思いますので、ぜひお楽しみに!
―― 4回目の50周年記念となりますが、回を重ねるごとに変わってきたことはありますか。
変わってきたことというのは特になく、また比べる感じでもないかもしれませんね。ただ毎回それぞれに力を入れて楽しくやっていますので、みなさんに期待は持っていただきたいです。チラシにもしっかり力を入れていて、こちらは紙の質にもこだわっていますから。あまりペラペラだと見逃されてしまいそうなので、机にもしっかり立つような紙、持ったときにも実感があるような紙を選ぶようにしています(笑)。
―― 千重子さん友近さん、両方のファンという方も多くいらっしゃるようです。
そうですね。ファンのみなさんは本当に良い方ばかりで、ファンの方同士もとても仲良く千重子も嬉しいです。ファンの中には、いつも私と同じ着物を作って着てきてくださる方もいらっしゃっるんですよ。何着もお持ちなのもすごいですが、「その日に私が着る着物がどうしてわかるの!」というところにも驚いています。ファンの中でも有名な方なので、その方と記念撮影する方も多いようですね。一方で「娘に誘われた」「嫁に誘われた」ということで、初めて来てくださる方もいて、嬉しく思っています。
―― 最後に、お客様にメッセージをいただけますか。
お客さんあっての千重子だと長年思っています。「この舞台がダメになったら、連帯責任や!」くらいの覚悟で来てくださる方もいるなど、ずっと応援してきてくださっている良き理解者の方たちばかり。今作もぜひ、みんなで一緒に楽しい作品を作り上げていきましょう!
(取材・文/小川聖子)
(撮影/中村麻子)
【出演】
水谷千重子
生駒里奈
バッファロー吾郎 A
川西賢志郎
神里優希
ハリセンボン
近藤春菜 箕輪はるか
(ダブルキャスト)
ガンバレルーヤ
よしこ まひる
(ダブルキャスト)
高橋ひとみ
(ダブルキャスト)
YOU
(ダブルキャスト)
的場浩司
小多田直樹
【原案】
二葉菖仁
【脚本】
二葉森乃介
【演出】
二葉慶太郎
あの「万博ササニシキ」で華々しいデビューを飾った水谷千重子が自信をもってお贈りする絢爛のビッグ歌謡ショー。
往年のヒット曲はもちろん、豪華アーティストとのジョイン!おなじみの千重子ファミリーや、あの沖縄からの大型新人も初登場!と、魅力たっぷりのステージをお届けします。
【ジョインゲスト】
御崎 進/萬みきお/倉たけし/まさとし先輩
★他にも豪華ゲストがジョイン予定!お楽しみに!
※ジョインゲストは日程により変更