INTRODUCTION イントロダクション

「のだめ」役に上野樹里、千秋真一役に三浦宏規が決定!

漫画家・二ノ宮知子の代表作のひとつ「のだめカンタービレ」は、2001年に連載を開始するや瞬く間に大人気に。コミックの枠にとどまらず、世界中で愛されるコンテンツとしてあらゆるメディアミックスを展開し、大ヒットをおさめてきた。

そしてこの秋、シアタークリエにて初のミュージカルとして上演する『のだめカンタービレ』に、最高のキャストが決定!
落ちこぼれながら天才的なピアノの才能をもつ音大生「のだめ」こと野田恵を、テレビドラマと劇場版で同役を演じた上野樹里が務める。エリート音大生で指揮者を目指す千秋真一役には、ミュージカル界で快進撃を続ける三浦宏規。2019年に史上最年少で『レ・ミゼラブル』のマリウス役を射止め、その後も次々と大作・話題作に出演し、目覚ましい活躍が話題だ。演出は、劇団「Tip Tap」を主催し、さまざまなジャンルを手がける上田一豪。また、NHK交響楽団主席オーボエ奏者を経て指揮者として活躍する茂木大輔が、クラシック音楽監修を務める。

魅力的なのだめ・千秋コンビがステージで奏でるハーモニーを、どうぞお見逃しなく!

INTERVIEW インタビュー

上野樹里さん、三浦宏規さん
(左から)上野樹里さん、三浦宏規さん

ドラマ・アニメ・映画化された大人気コミック「のだめカンタービレ」は、のちに多くのプロの音楽家を生み出すほど、日本中に“のだめブーム”を巻き起こした。そんな人気作がこの秋、初のミュージカルとして上演される。2006年〜2008年のテレビドラマ、そして2009年・2010年の劇場版で「のだめ」役を生き生きと演じた上野樹里が、ミュージカル版でも「のだめ」役に決定。「千秋先輩」こと千秋真一役に抜擢されたのは、幼少の頃からバレエを通じてクラシック音楽に親しんできた、三浦宏規。都内で行なわれた取材会に登壇したふたりは、それぞれに作品の魅力や役への意気込みを語った。

── 上野さん、初舞台・初ミュージカルへの挑戦を決意した理由を教えてください。

上野 初めてのラジオ番組(Juri’s Favorite Note)の初回ゲストが漫画家の二ノ宮知子さんだったのですが、収録前に「今度舞台をやるんだよね」という話を聞いて、「えっ!ちょっと興味あるんですけど!」と。その頃開催されていた「のだめカンタービレ展」を見学させていただいて、壁に描かれた漫画を見ながらそのシーンの曲を聴くと、「のだめカンタービレ」はずっと生き続けていると感じました。今でも「ドラマを観ていました!」と声をかけてくれる方もいます。そんな風に多くの人の心に残っている作品がミュージカルになるというのは、なかなか想像がつかなくて…。でも、歌うとは言ってもお芝居の延長線上で、「のだめがカンタービレするとどんな風に歌うの?」というのがおもしろいなと思って挑戦することにしました。

── 三浦さん、千秋役に決まった時と、「のだめ」役が上野樹里さんだということを聞いたときのお気持ちを教えてください。

三浦 まさか…という気持ちでしたね。ドラマも観ていましたし、本当に大好きな作品なので。まずミュージカルになるんだという驚きがありましたし、まさかあの「千秋先輩」に自分がなるなんて夢にも思っていなかったです。しかも上野さんが「のだめ」役ということで、本当に嬉しいですが、皆さんびっくりされるのではないでしょうか。正直、怖いです。玉置さんじゃないんかい!って言われそうで(笑)。本当に大役なので、皆さんの期待を裏切らないように、精一杯がんばりたいです。

上野樹里さん、三浦宏規さん
── 上野さん、今あらためて『のだめカンタービレ』という作品のどのような魅力を感じていますか。

上野 色濃く、褪せることなく、皆さんの記憶に残っている作品だと思います。私にとって初めての連ドラ主演作が「のだめカンタービレ」で、長期に渡って関わることができ、まさに青春時代の作品でもあります。今また別の形でやることになるとは、まったく想像していませんでした。映像で何度も観てくださっているファンの方が、「生ののだめがいる!」と嬉しく思ってくださったらいいなと思います。映像作品だと、役の年代に合った俳優じゃないと難しいですけど、舞台はリアルにその年齢じゃなくても見せられる。私は大学生を演じることになりますが、楽しんで、再び「のだめ」として皆さんとお会いできればと思います。

── 三浦さんは幼い頃からクラシック音楽に親しんでいらっしゃいますが、思い入れのある曲はありますか。

三浦 たくさんあるので悩みますね…。幼少からクラシックバレエをやっていたので、クラシック音楽漬けの学生時代を過ごしました。ポップスなどをまったく聞かずに育ったんです。イヤホンでクラシック音楽を聴きながら通学していたのですが、協奏曲や交響曲に適当に振付を考えるのが趣味でした。中学生の頃はラフマニノフのピアノ協奏曲第二番がすごく好きで、それにも振付をしていましたね。今回、舞台上でピアノの連弾シーンもありますし、楽しみにしています。

取材会の中では、原作者の二ノ宮知子さんからメッセージも紹介され、お二人はとても感慨深い様子でした。

── 二ノ宮さんのメッセージを聞いて、いかがでしたか。

上野 素敵なコメントをありがとうございます。アニメ版だとまた違った「のだめ」の表現があり、私の「ぎゃぼ」や「むきゃ」(のだめの口癖)はあれでよかったのかなとか思うんですけど。でもね、そうなっちゃったんだから仕方ない(笑)。今回も、三浦くんと共演して自然に醸し出される「のだめ」を演じられたらと思います。舞台は初めてですが、三浦くんはじめ信頼できる皆さんについていきますのでよろしくお願いします。

三浦 「自由に、楽しくがんばってください」というのが本当にありがたいお言葉です。二ノ宮先生の描いた作品が舞台でどんな景色になるのか、いろいろ模索しながら皆さんと一緒に作り上げていけたらと思います。二ノ宮先生に、舞台版も成功したと感じていただけるように、精一杯演じたいです。

上野樹里さん、三浦宏規さん
── 最後に、舞台を楽しみにされている方へごあいさつをお願いします。

上野 「のだめ」は感情表現がすごく豊かな役なので、劇場でいろんな感情を「のだめ」と一緒に楽しんでいただきたいです。エンターテインメントとしてすごく優れた作品なので、笑ったり、悔しい気持ちになったり、幸せになったり、皆さんの笑顔が感じられる舞台にできたらと思っています。

三浦 とにかく今はワクワクしています。私の親が実はピアノの先生をしているので、ピアノ合宿をしに実家に帰ろうかなと思っています。大好きな作品なので、その作品の名を汚さないようにしっかり務めたいです。上野さんにはお世話になることばかりだと思いますが、精一杯がんばります!素敵な作品をお届けできればと思いますので、よろしくお願いします。

(取材・文/井上菜々子)
(撮影/森 浩司)

CAST&STAFF キャスト&スタッフ

【キャスト】

野田 恵:上野樹里
千秋真一:三浦宏規
峰龍太郎:有澤樟太郎
三木清良:仙名彩世
奥山真澄:内藤大希
江藤耕造:なだぎ武
フランツ・フォン・シュトレーゼマン:竹中直人

ほか

【スタッフ】

【原作】二ノ宮知子
「のだめカンタービレ」(講談社「Kiss」所載)

【演出】上田一豪

【脚本】上田一豪 笠浦静花

【音楽】和田唱(TRICERATOPS)

【クラシック音楽監修】茂木大輔

EVENT 公演情報

公演名
ミュージカル 『のだめカンタービレ』
会場
【東京】日比谷シアタークリエ
上演期間
2023年10月3日(火)~10月29日(日)
料金
全席指定 定価 13,000円→《ご優待価格》12,320円

販売終了