Sky presents 舞台『てにあまる』

Sky presents
舞台『てにあまる』

イントロダクション

演劇界においても、映画・ドラマ界においても唯一無二の存在感を放ち続けている怪優、柄本明。その柄本と2015年の舞台『とりあえずお父さん』で共演し、一筋縄ではいかない柄本との芝居に強く刺激を受けたという藤原竜也。
自身の劇団で数多くの作品の演出を手掛けている柄本が演出を担い、同時に出演者としても、その才能を認めた藤原と親子を演じ心理的戦いを繰り広げます。
そして、俳優として目覚ましい成長を続ける高杉真宙、今作が舞台初出演となる佐久間由衣と、若手実力派のキャストも顔をそろえました。

脚本は、2011年に岸田戯曲賞を受賞し、主宰する劇団サンプルの活動のほか、国内外でも注目される劇作家、松井周による書き下ろし作品。柄本も絶大な信頼を寄せるその松井独自の視点で、“どのような人間関係も、それぞれがオリジナルでしかない”という真理をあぶりだす。ある家族を描きながら、人間という動物の抗えない欲望を見つめるサスペンスドラマが生まれます。

確かな演技力を持つ4人の役者が織り成す、濃密な会話劇。
今だからこそ、人間と人間の魂のぶつかり合いを劇場で体感できる舞台『てにあまる』に、ご期待ください。

ストーリー

一人で暮らす老人(柄本明)の家に、男(藤原竜也)がやってくる。老人は戸惑うが、その男は老人を家に連れて帰り、二人の奇妙な同居生活が始まる。
男はベンチャー企業の経営者であり、部下(高杉真宙)が彼を支えている。部下は男の家を訪れ、見知らぬ老人がいるのに驚く。男は「家政夫だ」と老人を紹介する。部下は男に対して盲目的な憧れと畏れがあり、素直に信用する。

ある日部下は、男の別居中の妻(佐久間由衣)を連れてくる。妻は男と離婚をしたがっており、その話し合いのためだ。家政夫の老人に対して怪訝な目を向ける妻に、老人は不敵な笑みを浮かべる。その老人は、男と長らく絶縁状態にあった男の父親だった――

妻と部下の関係を疑い、壊れていく男。その様子に心が離れていく妻と部下。
男と妻子の間には何があったのか。そして男の父親しか知らない、男の過去の真実とは何か。
父と息子が家族をやり直そうとする物語。
あるいは、家族を終わらせようとする物語。

インタビュー

4人の熱量で、どんなお芝居が展開されるか
楽しみにしていてください。

演劇界から映画・ドラマ界においても唯一無二の存在感を放つ柄本明氏演出。そして柄本氏が高く評価する藤原竜也氏がタッグを組む作品『てにあまる』。2011年岸田戯曲賞を受賞した松井周氏が脚本を担当し、出演は藤原竜也、高杉真宙、佐久間由衣、柄本明の4人の役者だけで展開されるサスペンスドラマです。今回はその1人として出演する高杉真宙さんに、この舞台と共演者について思うこと、このお芝居への抱負などを伺いました。
高杉真宙さん
俳優 高杉真宙さん
――今回のお話が来たときの、高杉さんの気持ちをお聞かせください

最初にお話をいただいたときは4人だけのお芝居ということで、やはり大きな緊張感、覚悟を感じました。その後、4人のキャストが柄本さん、藤原さん、佐久間さんと僕ということがわかり、楽しみと同時に、このメンバーでのお芝居だからこその緊張感が新たに生まれたんです。
4人で同じ舞台に立てることは本当に幸せだと思いますが、それと同時に、少しでも気を抜いたり、意識が別のところに行くと、思いがけない結果が訪れるのではないか。そういう緊張感のある舞台だと思いました。自分の力を出し切らないと僕が演じる意味がないのではと思うので、自分の持てるものすべてを出せるようにしたいと思っています。

高杉真宙さん
――皆さんとは初共演ですか。共演の方から吸収したい部分はありますか

皆さんとはほぼ初共演です。柄本さんとはドラマでほんの少ししかご一緒しなかったので、しっかり顔を合わせてお仕事をさせていただくのは初めてという感じです。
吸収したい部分は、もちろんあります。できることなら、すべてを学んでいきたいと思っていますし、自分にできないことしかない現場だと思っているので、すべてを学びの機会にしたい。おそらく自分の枠より大きいものを求められると思うので、それに向けて頑張っていきたいです。

――柄本さん、藤原さん、佐久間さんの印象をお聞かせください。佐久間さんは初舞台だそうですが、なにか佐久間さんにアドバイスはありますか

柄本さんとはテレビドラマの『絶対零度』でご一緒したとき、お互いの役が過去から関係性のある役だったんですが、ドラマの中ではほとんどお会いすることはありませんでした。でも、その繋がりがドラマの終わりまでずっと続いていて、最後に顔を合わせたとき、そういう関係性だからこその暖かさ、大きさで共演シーンを演じられた。それが印象的でした。
このドラマでの柄本さんの演技はずっと映像で観ていましたが、いちばん僕が印象に残っているのが、柄本さんがただただ病院に歩いていくシーン。本当にかっこよくて、印象深かかった。もっとご一緒したかったと思っていたので、この機会をいただけて素直に嬉しいです。

藤原さんは、すごいと思うところが沢山ありますが、なんといってもいちばんは発せられる熱量。さまざまなシーンで、その場に存在しながら違和感がなくいられるというのはかなり難しいことですが、藤原さんは存在感があり、しかもその場に違和感なく立っていられる。それがすごい。そして、それこそが藤原さんの発する熱量なのだろうと思います。それに応える熱量を僕も発して押し出さないと舞台では響かないと思うので、負けないくらいに押し出していけたらと思っています。
佐久間さんは、いちばん年齢が近いので、いろいろお話できたらいいなと思います。緊張する現場になる気がするので(笑)
佐久間さんに対するアドバイスについては、僕ができるものなんて1つもないです。もしいろいろな舞台に出てたくさんの役を演じていたからといっても、そんなことは関係ないと思いますし。自分自身も稽古でできたことがいつも本番ですべてできると思っていなくて、毎回、舞台に出る度に完璧に「できた」と思うことはないですから。そんな僕が舞台の先輩のようにアドバイスなんてできません。

高杉真宙さん
――舞台のおもしろさは、どういうところですか。また、4人でのお芝居について思われることをお聞かせください

僕が好きなのは稽古場です。お芝居をして、ダメ出しをもらってという稽古場の環境がとても充実していて好きなんです。それこそが舞台ならではだと思います。
それから、考える時間がたくさん与えられ、許されるのが舞台だし、それを稽古場で稽古時間に披露できる。もちろん、舞台以外のドラマや映画などどの現場もおもしろいですが、考えるという点では舞台がいちばんではないかと思います。
そう、1つの役を長い時間考えて演じられる・・・。ずっと1つの役のことを考えて、毎日同じお芝居をするのは楽しいです。

今回のお芝居は、4人だからこそ、よけいに一人ひとりが使わないといけない空間が増えるのではと思っています。それは感覚の問題ですが、イメージを持てても、それができるようになるかは別なのかなと。でも変わる部分は絶対にある。だからイメージを持つことを大事にしていこうと思っています。
それから、その場に立っていられるためには自分が発する熱量が大切だと思います。会話劇だからこそ、持っている熱量を一回一回全部出さないと伝わるものも伝わらないことが多くなるのではないかと思うので。それだけの体力を持って挑みたいですね。

――お客様の反応や、初日から千秋楽にかけても、お芝居は変わっていくでしょうか

意外にお客さんの反応は気にならないです。いや、本当は気にならないようにしたいですね(笑)
お芝居自体は、毎日変わっていくと思います。稽古場でできたものが最大であってほしいですが、それ以降も変わっていく部分があるから演じることはおもしろい。役を深めるというのはそういうことだと思うし、稽古場でできたことと、日々変わっていくことのちょうどいいバランスを見つけながらやりたいです。
もっとも、気づかないうちに変わっていくのが舞台なのかなとも思うけれど。ただ、役に対する考え方と組み立て方は、あまり変えたくないと思います。

――脚本家松井周さんの世界観についてはどう思われますか

どんなふうになっていくかは、まだわからないですが、でも現時点のプロットを読んだ感じでは、かなり激しいぶつかり合いになっていくのではという予感がします。
おそらく藤原さんと柄本さんのぶつかり合う中で、佐久間さんが理由だったりもするでしょうし、部下役である僕がそこにどんなふうに絡んでいくのかというのもある。その中で自分がどれくらいぶつかっていけるのか、その世界観がどんなふうに絡んでいくのかという期待感はありますね。
『てにあまる』という題名なので、どんなふうに“手に余って”いくのか、気になる部分が多くて楽しみです。

おそらく、松井さんは今回の配役が決まっても、引き続き脚本に手を入れているのだと思います。自分が役者として参加すると決まってからも脚本を書き続けられる状況と、脚本が書き終わった後に自分の役が決まるのとでは、まったく役の印象が違うと思うので、そういうことも楽しみの1つかもしれません。

――この舞台にかける抱負とお客様へのメッセージをお願いします

お話ししたとおり、今とても緊張しています(笑)4人がどんなふうになっていくお芝居か、まだ予想がつかなくて、こうかな?こうかな?と思いながら身構えている状態。
でも、劇場で実際に観た人を、観ていない人が羨ましいと思う舞台になる予感がします。ぜひ演じる4人の発する熱量で、お芝居がどんなふうに展開していくかを見ていただけたら嬉しいです。

――ありがとうございました。
  • 高杉真宙さん
  • 高杉真宙さん

キャスト&スタッフ

【キャスト】
藤原竜也 高杉真宙 佐久間由衣 柄本明

【脚本】松井周 【演出】柄本明

チケット

公演名
Sky presents 舞台『てにあまる』
対象公演日程

2020年12月22日(火)~2021年1月6日(水)

12/22
(火)
12/23
(水)
12/24
(木)
12/26
1/4
(月)
1/5
(火)
1/6
(水)
14:00
17:30
19:00
会場
【東京】東京芸術劇場 プレイハウス
料金
S席:平日 ご優待価格 9,300円 / 土日9,800円
備考
  • ※本公演のチケット購入代金のお支払いにはVisa付エポスカード(プリペイド含む)のみご利用いただけます。
  • ※お1人様2枚まで
  • ※未就学児入場不可
  • ※ご来場の前に 感染症対策の大切なご案内 をご一読お願い申し上げます。
  • ※本公演のチケットは主催者の同意のない有償譲渡が禁止されています。
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公演終了

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https://horipro-stage.jp/stage/teniamaru2020/

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