STORY
1910年のロンドン、チェリー・ツリー・レーンに住むバンクス家。
一向に子守が居つかないこの家に、メリー・ポピンズが舞い降りてくる。
魔法で部屋を片付けたり、カバンから何でも取り出したり不思議な力を持つメリーと、煙突掃除屋のバートと過ごす素敵な毎日に、子供たちは大喜び。
一方、父ジョージは銀行でのある融資をきっかけに、苦境に立たされてしまう。
しかしこの出来事をきっかけに、バンクス家は家族の幸せを見つけ、それを見届けたメリーは、また空へ帰っていくのだった。

メリーがいればすべて完璧!
彼女と不思議な仲間たちが教えてくれた、本当の家族愛とは――
2018年と2022年に日本の観客を魅了した傑作ミュージカルが帰ってくる!
原作はP.L.トラバースによる小説と、ウォルト・ディズニーによる不朽の名作映画『メリー・ポピンズ』。
キャメロン・マッキントッシュ(『レ・ミゼラブル』、『ミス・サイゴン』)とディズニー(『ライオンキング』、『アラジン』)がタッグを組み、マジカルな舞台セットと、心躍る名曲、そして圧巻のダンスシーンで再び日本に魔法をかける。
誰もが一度は観たい傑作ファンタジーミュージカル、是非お見逃しなく!
1910年のロンドン、チェリー・ツリー・レーンに住むバンクス家。
一向に子守が居つかないこの家に、メリー・ポピンズが舞い降りてくる。
魔法で部屋を片付けたり、カバンから何でも取り出したり不思議な力を持つメリーと、煙突掃除屋のバートと過ごす素敵な毎日に、子供たちは大喜び。
一方、父ジョージは銀行でのある融資をきっかけに、苦境に立たされてしまう。
しかしこの出来事をきっかけに、バンクス家は家族の幸せを見つけ、それを見届けたメリーは、また空へ帰っていくのだった。

濱田『メリー・ポピンズ』はP.L.トラバースの児童文学作品であるとともに、ウォルト・ディズニーによる映画も広く知られていますが、2018年に初めて日本でミュージカルを上演した後は、「ああ、こういう作品だったな」と改めて作品を手に取ってくださる方が増えたように感じています。私はこの作品は「最高のファンタジー」であり、「ドリーム」であると思っています。同時に親子の愛、幸せとは何かというメッセージ性も含んだ作品でもあります。観に来てくださった方々が、必ず笑顔になって帰れるところも、大きな魅力だと感じています。
笹本私は今回、2回目の出演となりますが、前回演じたときに、メリー・ポピンズは子どもたちが自発的に行動できるように導いていく存在だと感じ、感銘を受けました。それはちょうど私が子育てで一番大切にしたいと思っていることにもつながっていたので……。最近の子どもたちは、情報が多すぎて何を選んでいいか分からず、自分から何かを始めるのが難しい子が多いと聞きます。時代は少し違いますが、メリーが子どもたちにしているのは、「ああしなさい、こうしなさい」と直接的に言葉で指示するのではなく、自分たちで考えて行動できるよう自然に促すこと。それは子どもたちにだけでなく、彼らの父親(バンクス氏)に対してもそうなのですが、そんなメリーのあり方はとても勉強になりました。今回もまたメリーから学ぶことができればいいなと思っています。
朝夏私は今回、初めてメリー・ポピンズを演じさせていただきます。日本での初演時には、濱田めぐみさんのメリーを拝見して、もう大感動いたしました。『メリー・ポピンズ』は子どもの頃に映画を見たことはあったのですが、ミュージカル舞台で観る『メリー・ポピンズ』は、「自分もバンクス家の一員なんじゃないか」と思えるくらい没入できて、まるでメリーの魔法に巻き込まれているかのようにワクワクしました。華やかで夢のようなこの世界が大好きなので、参加をとても楽しみにしています。
濱田そうですね。メリーは過去にも演じていますので、自分の中にはもうメリーという存在がいて、それを舞台上でどう表現するか……が、私の課題かと思います。
舞台上というのはなんとも不思議な場所で、自分ではあるけれど自分ではないような、何か別のものが動いている感覚を覚えることがあります。それが、舞台上でメリーになっているときはとても快適で心地いいんです。おそらく私と、メリーの人格や、メリーの持っている核のようなものが、似ているのではないかと感じています。例えば人との距離の取り方や、考え方、選択の仕方には共感することばかり。「私、なんだかこの人のことすごくよくわかる!」と感じるので、スッと入ってくるのではないかと思います。今回も私の中に存在する「メリーっぽい部分」が、大きく出てくるのではないかなと思っています。
笹本普段の私は全然メリーらしいところはないんです。メリーは冷静ですが、私はすぐ周りに影響されて感情的になってしまいますし、目の前のことで手一杯になり、メリーのように先を読んで行動するのも苦手。共通点があるとすれば、「人との距離の取り方」でしょうか。子どもだけでなく誰に対してもあまり依存しすぎないようにしているところ、それから先ほどお話ししたように、指導の仕方には共感します。私もメリーくらい心に余裕を持てたらいいな、と思っています。
朝夏私の場合は今回が初めてなのでまだまだわからないことばかりですが、普段からものごとをどんな順序で行うと効率的で無駄がないかを考えて、「段取り」を組むのは好きなんです。テキパキと動いたり、無駄なくものごとを行ったりすることが好きで、それがうまくいった時の達成感、爽快感も大好き! そんなところが、メリー役へのヒントになればと思っています。
濱田そうですね。ただ、一緒に同じ指導を受けるというより、前回でいえば、誰かが踊りの稽古をしている間に、こちらでは歌をやって、その隣では芝居をやって……という感じでそれぞれが並行して進めていたので、稽古場で同じ役を演じるキャストがずっと一緒にいる、という形ではなかったですね。ただ、全員が踊るダンスに関しては、作品の頭からゆっくり順を追って確認していくスタイルになるのではないかと思います。
笹本そうでしたね。
濱田名物ですか(笑)。あれかな、メリーの魔法の言葉である楽曲、「スパカリ(スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス=Supercalifragilisticexpialidocious)」の振りは、キャスト全員が覚えなければいけない、というタスクがありますね(笑)。
笹本あ〜、たしかに(笑)!
濱田出ているキャスト全員が、あの振りをできるようにならないといけないんですよ。長く全部をやるわけではないのですが(笑)。あれは3、4日かけてみんなでやるんですけど、なかなかの大騒ぎになって楽しいんです。
笹本楽しいですよね!
朝夏楽しみです!
笹本私は前回が初参加でしたが、よく「アイシング」をしてました。終演後にスタッフの方が氷がたっぷり入ったバケツを用意してくださるので、みんなでくるぶしの上くらいまで足を浸して、しっかり冷やしてから帰る。身体をいかに休めるかということを学びました。
濱田今回も無事に公演期間を乗り切りたいですね。
朝夏頑張りたいです。
朝夏今回、初めてメリー・ポピンズを演じます。この作品に携われることが本当に幸せなので、みなさんが持つメリー像を一つ一つ自分の身にして、この大好きな世界の中で生きられるように貪欲に、そして先輩方から教えを乞うて頑張りたいと思っています。
笹本私は2回目ですが、忘れてることはもう忘れたままでもいいかなと思っていて(笑)。過去にやったことに固執しすぎず、今の自分が感じることや、新しい出会いを大切に、共演する方々から刺激を受けて新鮮な気持ちで挑みたいと思っています。
濱田私も今回は今までとはまた違う、今の時代に合った『メリー・ポピンズ』という作品をお届けしたいと思っています。これからお稽古場で仲良く、初日に向けてみんなで手を携えつつ、楽しみながら励んでいきますので、ぜひ劇場に確かめに来ていただき、そして一緒に楽しんでいただければと思っています。
(取材・文/小川聖子)
(撮影/原田みのり)
【出演】
メリー・ポピンズ(トリプルキャスト)
濱田めぐみ/笹本玲奈/朝夏まなと
バート(トリプルキャスト)
大貫勇輔/小野田龍之介/上川一哉
ジョージ・バンクス(Wキャスト)
小西遼生/福士誠治
ウィニフレッド・バンクス(Wキャスト)
木村花代/知念里奈
バードウーマン/ミス・アンドリュー
(Wキャスト)
島田歌穂/樹里咲穂
ブーム提督/頭取(Wキャスト)
コング桑田/安崎 求
ミセス・ブリル(Wキャスト)
浦嶋りんこ/久保田磨希
ロバートソン・アイ(Wキャスト)
石川新太/DION
ほか
【原案】
P.L.トラバース
【オリジナル音楽/歌詞】
リチャード・M・シャーマン
ロバート・B・シャーマン
【脚本】
ジュリアン・フェローズ
【新規楽曲/追加歌詞&音楽】
ジョージ・スタイルズ
アンソニー・ドリュー
【共同製作】
キャメロン・マッキントッシュ
【翻訳】
常田景子
【訳詞】
高橋亜子
スペシャルナイト★アフタートーク
終演後、プリンシパルキャストによるアフタートークを開催!
プレゼント抽選会
終演後、下記キャストによる抽選会を開催!
ご来場の方から抽選で数名様にキャストのサイン入りグッズが当たります!
※当選されたお客様は、終演後に「特典引換所」でチケットをご提示ください。
※登壇者は急遽変更になる場合もございます。