Sky presents 舞台「中村仲蔵 ~歌舞伎王国 下剋上異聞~」のチケット情報

Sky presents
舞台
中村仲蔵
~歌舞伎王国 下剋上異聞~

イントロダクション

江戸歌舞伎界で、どん底から大スターへと駆け上がった男の、痛快出世物語!

江戸時代中期、彗星のごとく現れた破天荒な歌舞伎役者、初代・中村仲蔵。梨園の血縁ではない彼は、貧困やいじめに苦しみながらも一代で「名人仲蔵」と言われるまでの大スターに上り詰めた。その波瀾万丈の人生は落語や講談でも語り継がれる人気演目であり、ドラマ化されて数多くのテレビ賞も受賞している。

今回、上演が決定した舞台『中村仲蔵〜歌舞伎王国 下克上異聞〜』は、ドラマ版で脚本・演出を務めた源孝志が新たな視点で書き下ろしたもの。演出には2017年赤坂大歌舞伎にて新作歌舞伎の作・演出を務めた蓬莱竜太を迎え、主演の中村仲蔵役を演じるのは、日本を代表する演技派俳優の藤原竜也。

江戸歌舞伎界の表舞台と裏舞台を、人間ドラマとして描く意欲作に、ぜひご期待ください!

ストーリー

時は江戸時代中期、舞台は歌舞伎の黄金期を迎えようとする芝居街・日本橋堺町。江戸三座と称される劇場や芝居茶屋がひしめくこの芸能の町に、一人の孤児が運命的に流れ着く。

中村座で唄方をつとめる男と、振り付けを教える女の夫婦に養子に貰われたこの孤児こそ、歌舞伎史上不世出の天才役者と呼ばれるようになる初代中村仲蔵(藤原竜也)である。養母の厳しい稽古で踊りの才能を開花させた仲蔵は、役者として舞台に立つ夢を膨らませるが、血筋がものをいう歌舞伎界の高い壁が立ちはだかる。しかし芝居に取り憑かれた若者は、無謀にも最下層の大部屋役者から成り上がる下剋上の道を選んだ。歌舞伎界の頂点を巡って裏切りや策謀が渦巻く舞台裏の抗争に巻き込まれつつも、ひたすら芸の道を疾走する仲蔵。しかし彼を待っていたのは苛烈な“楽屋なぶり”だった。

インタビュー

歌舞伎の世界を描いた作品で、人生初の二役。今できるすべてを注ぎ、命をかけて臨みます!

『中村仲蔵〜歌舞伎王国 下克上異聞〜』で描かれているものは、自身が歩んで来た芝居の世界と重なるという市原隼人さん。「武士の所作や芸事をしっかりと身につけて、お客様の前に立ちたい」と意気込みます。また、「人間臭くて大好きな役者」である藤原竜也さんと髙嶋政宏さん、そして演出家の蓬莱竜太さんとともに作品をつくれることに喜びを感じていると語ってくれました。

市原隼人さん
市原隼人さん
――まずは、オファーがきたときの気持ちを教えてください。

とても身が引き締まる思いでした。自分が携わってきた「芝居」というものを描く作品であり、しかも歌舞伎の世界を描くということで。最大限の敬意を払い、しっかりと務めたいと思っています。きちんと準備期間をいただき、まだ始まったばかりではありますが稽古に励んでいるところです。

――今作にかける思いをお願いします。

今回は、総合芸術というものがより光る舞台ですし、後世にずっと残していけるような舞台だと思っています。そういう作品に携わらせていただけるのはとても貴重なことなので、感謝しながら芸事に邁進して、舞台の上でお客様に尽くせるように精進いたします。

――中村仲蔵の物語について、どんな印象を持ちましたか。

ほかとは一線を画すものであり、日本の歴史や文化の重みを背負いながらやらなければならないと感じました。ただ、芝居の世界に身を置いている僕にとってすごくなじみのある物語でもあります。なんとか25年弱、役者をやらせていただいていますが、やっぱりいろんな壁がありましたから。何度も芝居を好きになり、何度も嫌いになり、また好きになり。そういう芝居の世界が描かれた作品に出られるのはすごく光栄です。

――これまでに、歌舞伎とは何らかのご縁がありましたか。

直接的な関わりはほとんどないですが、歌舞伎というものは常に近くにある存在です。狂気、秘密、人間の憎たらしいところや恐ろしいところ、純愛、慈愛…、歌舞伎はそのすべてを表現できるもの。その時代その時代を生々しく描ける歌舞伎だからこそ、より繊細に、より大胆に向かわなければならないと思っています。

市原隼人さん
――今回は二役を演じられるそうですね。

人生初の二役なんです!中村仲蔵の兄弟子である初代・市川八百蔵は、荒事に秀でていて、ほかの弟子たちとは違う覚悟を持っている。日本ならではの所作ひとつひとつに意味が込められていると思うので、細かな所作を大切にしてうまく使っていきたいと思います。
酒井新左衛門は謎の侍。剣の腕が立つのですが、その腕で世を渡っていくことができなくなっていく時代に、自分はどのように生きるのか悩んでいる役です。その中で中村仲蔵と出会い、芝居というものと向き合っていく。新左衛門は母親の影響で幼い頃から浄瑠璃などに親しみ、三味線が上手という役どころ。新左衛門が、それまでの武士の世界から、どう歌舞伎の世界に埋没していくか。その交わり方を楽しんでいただきたいです。そのためにも、武士としての思考や思想を持って稽古に励みたいと思います。

――共演される藤原竜也さん、髙嶋政宏さんの印象はいかがでしょうか。

藤原竜也君は、ストレートで繊細で大胆で豪快で、人間臭い役者。すごく好きな役者なので、今回初めて一緒の板の上に立てるのが嬉しいです。僕にとっては久しぶりの舞台出演でもあるので、文字通り命をかけて臨みたい。今まで芝居に支えてもらった身として、芝居の世界に恩返しがしたいです。これから、彼といろんなことを話しながらやっていきたいですし、一度担いだ神輿は下ろさずに揺らし続けます。
髙嶋政宏さんもやはり人間臭くて、僕は本当に大好きな方なんです。以前、共演させていただいたときに一緒に食事をしたり、話をさせていただいたりしたりしましたが、すごく優しくて周りに気遣いをされる方です。そして、長いキャリアの中でいろんな壁を乗り越えて、自問自答しながら、葛藤しながら、役者として邁進している方。髙嶋さんにしっかりと魅せられるような、自分の役のあり方を探していきたいと思っています。

――最後に、公演に期待を寄せるお客様にメッセージをお願いします。

僕にとって久しぶりの舞台で、しかもそれが『中村仲蔵』。僕の人生の中で一生忘れられない作品になると思います。今できるすべてを注ぎ、お客様のために尽くす努力をしていきます。劇場でお待ちしております!

(取材・文/井上菜々子)

キャスト&スタッフ

【脚本】
源 孝志

【演出】
蓬莱竜太

【出演】

藤原竜也
市原隼人

尾上 紫
廣田高志
植本純米
古河耕史
斉藤莉生
今井朋彦

池田成志
髙嶋政宏
ほか

公演情報

メインビジュアル
公演名
Sky presents 舞台『中村仲蔵 ~歌舞伎王国 下剋上異聞~』
上演期間
2024年2月6日(火)~2月25日(日)
会場
東京建物 Brillia HALL
料金
《定価》2等席:平日9,000円/土日祝9,800円→
《ご優待価格》2等席:平日7,600円/土日祝9,310円

受付終了