INTRODUCTION
イントロダクション

『キャバレー』『シカゴ』を手掛けたジョン・カンダー&フレッド・エブが贈る、
不朽の衝撃作、待望の上演決定!!

作家マヌエル・プイグのベストセラー小説が原作の『蜘蛛女のキス』。
『キャバレー』『シカゴ』などのヒット作を手掛けたコンビ、ジョン・カンダー(音楽)&フレッド・エブ(歌詞)により90年代にミュージカル化され、 93年にはトニー賞を多数受賞した日本でも人気の高い作品が、この11月上演決定!
極限状態で繰り広げられる人間ドラマ。そこにあるのは、夢か、愛か、絶望か。最後に残るものとは———。
豪華なキャスト陣とともに贈る極上ミュージカルに、ご期待ください!

STORY
ストーリー

舞台はラテンアメリカの刑務所の獄房の一室。
映画を愛する同性愛者のモリーナ(石丸幹二)は、社会主義運動の政治犯バレンティン(相葉裕樹/村井良大)と同室になる。
人生も価値観も全く違う二人。お互いを理解できず激しく対立するが、時を重ねるうちに次第に心を通わせていく。
モリーナは、心の支えである映画スター大女優オーロラが演じる蜘蛛女(オーロラ/蜘蛛女:安蘭けい)について語り、
運命を支配するように、“彼女”は現れるようになる。
極限状態で距離を縮めていく二人。
モリーナは所長から、バレンティンに関する秘密を聞き出すよう取引を持ちかけられている。
しかし、バレンティンへの想いから、モリーナは動かない。
ついに所長は、モリーナがバレンティンの仲間と接触することを期待し、モリーナを仮釈放にすることを決める———。

CAST STAFF
キャスト スタッフ

【脚本】
テレンス・マクナリー
(マヌエル・プイグの小説に基づく)
【音楽】
ジョン・カンダ―
【歌詞】
フレッド・エブ

【出演】

モリーナ:石丸幹二
蜘蛛女/オーロラ:安蘭けい
バレンティン:相葉裕樹/村井良大(Wキャスト)

所長:木場勝己
モリーナの母:香寿たつき
マルタ:小南満佑子
マルコス:間宮啓行
エステバン:櫻井章喜

アウレリオ/囚人(所長役 カバー):藤浦功一
囚人フエンテス/狂信的革命家:佐々木 誠
アムネスティ国際オブザーバー/囚人エミリオ(マルコス/エステバン役 カバー):俵 和也
ガブリエル/囚人:伊藤広祥
脱走囚/カルロス:半澤 昇
オーロラの男達/囚人達:当銀大輔
オーロラの男達/囚人達:荒木啓佑
オーロラの男達/囚人達:矢内康洋
オーロラの男達/囚人達:橋田 康

モリーナの母/マルタ役 スウィング:小島亜莉沙
オーロラの男達/囚人達 スウィング:上條 駿

INTERVIEW
インタビュー

作品の持つ強いテーマ性はそのままに
2021年版の『蜘蛛女のキス』をお届けします!

2021年11月〜12月にかけて上演が決定したミュージカル『蜘蛛女のキス』は、アルゼンチンの作家マヌエル•プイグ作の小説『蜘蛛女のキス』をもとに1990年代にミュージカル化され、1993年にはトニー賞ミュージカル作品賞などを多数受賞した日本でも人気の作品です。今回は、社会派で濃密な人間ドラマを描くことで知られる日澤雄介(劇団チョコレートケーキ)氏を演出に迎え、新たなアプローチで作品の持つテーマに迫ります。映画をこよなく愛する主人公•モリーナ役を演じる石丸幹二さんに、作品の魅力や見どころをうかがいました。

俳優 石丸幹二さん
―― まずは『蜘蛛女のキス』という作品との出会いや印象について教えてください。

初めにこの作品の存在を知ったのは映画です。その後、ミュージカル化された作品に出会いました。最初はトニー賞の授賞式でのごく短くまとめられたものをテレビで目にしたのですが、蜘蛛女役のチタ・リべラの演技が強烈で、「ものすごいパフォーマンスだな」と衝撃を受けました。過去に彼女は「ウエストサイド・ストーリー」でアニタ役を演じていたこともあったのですが、当時はおそらく60代後半……この年齢であんなに踊れるんだ!」という驚きもあり、とても印象深かったですね。その後、小説を読んでみたら、映画やミュージカルとも少し内容が違うんです。違うというか、視点が違うので、そこにも驚きを感じました。この作品は光の当て方によって見え方がかなり違うんだな、と思ったことを覚えています。

―― 出演の依頼が来たときのお気持ちは?

そうですね。『蜘蛛女のキス』は、少し昔の作品ではありますが、社会性が強く、今に通じるメッセージがあります。私はここに至るまで、さまざまなミュージカルを経験しているのですが、最近は“社会派”と言われる作品への出演が増えてきて……この作品にも意欲がかき立てられました。

―― 同性愛者であり、「映画」をこよなく愛するモリーナ役をどのように演じようとお考えですか。キャスト発表の際のコメントでは、モリーナ役について「高い頂(いただき)」と表現されていらっしゃいましたね。

「モリーナ」という役に挑戦してきた世界中の俳優たちは、それぞれに違った個性を表現していたように思います。私のモリーナに果たしてどのような「個性」が生まれてくるか……。モリーナは、ときには空想や妄想の世界に生きる人。そんなモリーナ独特のものの考え方が私の中ではっきり確立されるほどに、台本を深く咀嚼しないといけないなと思っています。さらに、モリーナは「スパイ行為」というミッションも抱えていますので、モリーナの多面的なところをうまく見せていかなければ、と思っています。まさに僕の今の課題もそこなのですが、多面性こそが「高い頂」であり、急な斜面を登らなければと思っています。

石丸幹二さん
―― ミュージカル版で表現されていたモリーナは非常に妖艶ですが、石丸さんのモリーナはどんな雰囲気になりそうでしょうか。とても楽しみです。

まだまだその辺りは研究中なのですが、モリーナの心の中を自由に表すと妖艶になるんでしょうね(笑)。私も自分の中にその「扉」を作れればと思いながら、今はモリーナ的な考え方だったり、モリーナ的な美の追求の仕方だったりということに頭を巡らせているところです。心からモリーナに近づけば、自然にそんな動きになったり、しゃべり方になったり、発想になったりすると思うので、早くそこに到達せねば、というところです。妖艶になるといいですね(笑)。

―― 先程のお話でも、社会性の強い作品に興味があるとおっしゃっていましたが、そのような作品と、エンターテインメント性の高い作品に出るときでは、感じるプレッシャーは違うものでしょうか。

そうですね。社会性の強い作品に対峙する際は、演じ手として、課せられた責任は非常に大きいと思います。(問題を)はき違えて自分だけの解釈になってしまわないように、というプレッシャーがあるんです。ただ、ミュージカルだと、重いテーマの作品も、音楽やダンスといった要素が散りばめられることによって、エンターテインメント的になっていく……多層的な、と言われればそうですね。そういう両極が合わさったようなものをやれる年齢になってきて、どんどんそちらの方向に自分自身の関心が向いていく中で、『蜘蛛女のキス』は良いタイミングで出会えた作品だと思っています。
まだまだ未知の領域ではあり、頭の中でも見えていないところがありますが、自分にどんなことができるのか……。心をモリーナに寄せよう、寄せようと頑張っているところです。

―― ミュージカルの演出を手がけるのは、社会派な作品を多く手がけてきた日澤雄介さん(劇団チョコレートケーキ)です。日澤さんの印象についてお伺いできますか。

日澤さんが演出された作品では、『遺産』という作品を拝見しました。その舞台には、私の友人が出演していたので、彼女が日澤さんの演出に応えてどんな演技をするのかにも注目していました。舞台自体は、過酷な状況での過酷な内容が描かれていて、刻まれるエッジの深さに衝撃を受けました。今、この方の演出で『蜘蛛女のキス』はどうなっていくのか、期待感でワクワク、ドキドキしています。(ちょうど取材を受けている今、日澤さんが隣にいらっしゃるのですが、モリーナのようなカラフルなヘアバンドをしていらして、とてもお似合いです。髪をおろすとどんな感じかな、というところにも、モリーナ的な視点で興味を持ってしまいました(笑)。)

―― モリーナの相手役となるバレンティンは、ダブルキャストで、相葉裕樹さん、村井良大さんが演じられます。それぞれの方への印象があれば教えてください。

相葉さん、村井さんはまったく個性の違うおふたりだと思っています。相葉さんとは舞台の演目でご一緒したことがありますが、その時の印象は「好青年」という感じ。シュッとした2枚目で、まっすぐな方、一本筋の通った印象を受けました。
村井さんとは昨年『ドンナビアンカ〜刑事魚住久江〜』というドラマでご一緒しました。そこまで深い交流はなかったのですが、彼が他のシーンで見せている演技にはとてもコミカルな感じがあって……感じたことをポン! と演技に出せる方なのかなという印象を受けました。ほかに、トークセッションのような形でご一緒した時も、機転が効いて話題が次々と出てきて、テンポ感がある。おふたりとも笑顔がチャーミングな方たちですが、そんな彼らがキリッとしたらどんなふうになるのかも見どころですね!

―― 安蘭けいさんとは共演されたことがあると思いますが、今回はどんなところに期待されていますか。

安蘭さんとは何度かご一緒していますし、実は彼女の演技は宝塚時代から長い期間にわたって拝見させていただいているんです。非常に芯があって個性的、芝居心もあって、踊りもすごい、もう、スーパーウーマンなんですよね。その彼女が今作でスパイダーウーマンになり、どんなパフォーマンスを見せてくれるのか……期待は「増し増し」です(笑)! 女優としていろいろな「見せ方」を知っている方なので、稽古場が楽しみです。

―― この作品で一番のお気に入りの楽曲とその楽曲の良さを教えてください。

まずはやっぱり、「キス・オブ・ザ・スパイダーウーマン」ですね。とてもパンチがあります。歌詞が持っているテーマ性や曲のうねりのようなものに、歌いながら心がざわついてくるような、そんな力強い楽曲です。残念ながら、この楽曲を本編中に舞台上で歌うのは、モリーナではなくて蜘蛛女。モリーナの楽曲たちも、とてもチャーミングな歌なので、お楽しみに。

―― 最後に、ご来場になるみなさまにメッセージをお願いします。

2021年版の『蜘蛛女のキス』、みなさんもよくご存知のタイトルだと思いますが、今回日澤さんの手により、新たに生まれ変わります。作品の深いテーマに加え、ミュージカルならではのエンターテインメント性も散りばめられています。21世紀だからこその『蜘蛛女のキス』、ご期待ください。

EVENT
公演情報

対象公演日程

2021年11月28日()~2021年12月11日()

11/28
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12/1
(水)
12/2
(木)
12/4
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12/5
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12/7
(火)
12/8
(水)
12/9
(木)
12/10
(金)
12/11
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12:30 ⬤☆ ⬤★ ⬤☆ ⬤★ ⬤☆ ⬤★
13:00 ⬤☆ ⬤☆ ⬤★ ⬤☆
18:00 ⬤★ ⬤☆ ⬤★ ⬤☆ ⬤★ ⬤☆

バレンティン役(Wキャスト)☆=相葉、★=村井

スペシャルアフタートーク開催!
12月8日(水)13:00の終了後に、アフタートークを実施致します。
登壇者:石丸幹二、安蘭けい、日澤雄介(演出)

※対象公演にご来場の方は、皆様ご覧いただけます。
※やむを得ない事情により、実施中止となる可能性がございます。ご了承ください。

スペシャルトーク映像プレゼント!
以下対象公演にご来場頂いた方へ、Wバレンティンによるスペシャルトーク映像をプレゼントいたします。
出演者:相葉裕樹、村井良大
Ver.SPIDER対象公演
・11月28日(日)18:00
・12月1日(水)18:00
・12月2日(木)13:00
・12月4日(土)18:00
Ver.KISS対象公演
・12月7日(火)12:30
・12月7日(火)18:00
・12月9日(木)18:00
・12月10日(金)13:00

※視聴可能日は、後日お知らせ致します。
※視聴方法はご観劇当日、劇場にてお知らせいたします。
※対象公演にご来場の方は、皆様ご覧いただけます。
※Ver.SPIDERとVer.KISSではトークの内容が異なります。

会場
【東京】東京芸術劇場プレイハウス
料金
S席:13,500円 ⇒ ご優待価格 平日10,000円/土日11,400円
備考
  • 本公演のチケット購入代金のお支払いにはビューカードのみご利用いただけます。
  • お1人様4枚まで
  • 予定枚数終了次第、受付終了となります。
  • 表示されている公演日・席種のみの受付となります。
  • 1度お申込みいただいた公演の追加申込みはできませんのであらかじめご了承ください。
  • この優待販売は、必ずしも良席を保証するものではございません。
公式HP
https://horipro-stage.jp/stage/spiderwoman2021/

販売終了

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  • ホリプロチケットセンター 03-3490-4949(平日11時~18時 土日祝休み)
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  • CNプレイガイド 0570-08-9999 
    平日=11:00~15:00 土日祝=10:00~15:00(時短営業) お問い合わせフォーム