大好評のうちに連続29年―ついにシリーズ最終回を迎える今回も、恒例の謡初、軽快な萬斎トークに続いて、中世の流行歌謡も楽しい大名狂言の佳曲を万作が軽妙自在に。そして萬斎と裕基が、午年にちなむ太郎冠者狂言の傑作で、主人と太郎冠者の熾烈な闘いを鮮烈に描きます。おおらかで軽妙酒脱、緻密にして情感豊かな≪江戸前狂言≫の神髄をお届けする、特別番組。劇場狂言ならではの華やかさ、演出効果なども見どころたっぷり、新たなシリーズ展開への一区切りとなる、絶好の機会をお見逃しなく!
謡初(うたいぞめ)「雪山」 野村萬斎
トーク 野村萬斎
「昆布売(こぶうり)」 野村万作ほか
お供のいない大名は、通り掛かりの昆布売に声かけて無理やり供をさせる。脅されて太刀まで持たせられた昆布売は、腹が立って収まらない。隙を見て太刀を抜くと、逆に大名を脅して昆布を売らせるが…
浄瑠璃節、踊り節もたっぷりと、人間国宝の至芸をご堪能ください。
「止動方角(しどうほうがく)」 野村萬斎 野村裕基ほか
太郎冠者は主人のお使いで茶道具と馬を借りに行き、人が後ろで咳払いすると暴れ出し、呪文を唱えると鎮まるという、妙な癖のある馬を借りて戻ってくる。帰りを待ちかねた主人が口汚く罵って馬に乗るので、腹を立てた太郎冠者が馬の後ろで咳払いしてみると、いきなり馬が暴れ出して主人を落し、太郎冠者が呪文を唱えて乗ると静かになる。また主人が怒ると、また咳払いして落し、またまた怒ると…。
公演日:1/20〜
1/21
会場:
サンケイホールブリーゼ