Special対談 vol.2

三菱重工相模原ダイナボアーズ 坂本侑翼

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[Alexandros] 川上洋平

小田急線下北沢駅で撮影する坂本侑翼さんと川上洋平さん

ラグビーでも盛り上げて、相模原をダイナボアーズの緑一色にしていきたい!

相模原市初となる大型音楽イベント「THIS FES '24 in Sagamihara」が相模原ギオンフィールドで開催されました。このイベントの主催したのは、市制70周年を迎える相模原にルーツを持つ人気バンド[Alexandros]。イベントの開催を記念して、[Alexandros]のボーカル川上洋平さんと、相模原ギオンスタジアム(相模原ギオンフィールド隣接)をホームスタジアムとする地元ラグビーチーム、「三菱重工相模原ダイナボアーズ」で“タックル王子”の異名を持つ坂本侑翼選手の特別対談が実現!相模原やイベント、チームにかける思いを語っていただきました。

相模原での対戦には熱が入ります

坂本侑翼さん、川上洋平さん
(左から)坂本侑翼さん、川上洋平さん

坂本 川上さんはラグビーは……。

川上 実は見たことがないんです。見に行きたいんですが……行かせてもらっていいですか。

坂本 ぜひ! 最初のラグビー観戦は、ぜひ「三菱重工相模原ダイナボアーズ」の試合を見てください(笑)。トライすればバン!って「ワタリドリ」も流れますから。

川上 最高じゃないですか!マジで見たい!坂本選手やラグビー選手の日常というのはどういったものなのでしょうか。

坂本 僕たちは3カ月ごとにブロックを区切って、「体づくりの期間」「練習と練習試合の期間」「それらを全て出す試合の期間」というのを決めています。その流れに合わせて、気持ちの面でも徐々にモチベーションを上げていき、開幕戦には自分の気持ちもパフォーマンスも100%が出せるように、と僕の場合は意識しています。その後はさらに、100%より上を目指してずっと戦っていく、という感じです。

川上 ずっと100%より上を目指すんですね。それは他のチームメイトも同じような心持ちなんでしょうか。

坂本 チームスポーツなのでそうですね。戦術を決めるスタッフやキャプテンを中心に、みんなで同じ方向を向いて進もう、と思ってやっています。

川上 いや〜、カッコいいですね。集中力が途切れたりすることは?

坂本 メンタルは……一応3カ月のブロックの中に、1週間のオフっていうのがあるんです。だからそこで少しだけラグビーと離れて、気分を切り替える、そしてまたそのあとは100%の力で取り組む……というスケジュールにしていて、今はそれでうまく行ってる気がします。そこで、前半でもお話した、サップをやったり。

川上 リフレッシュされるんですね。

坂本 はい。夏はプレシーズンなので、「体づくりの期間」になります。午前中はランニングとウェイトトレーニング、僕は社員選手なので午後から出社して定時の17時まで仕事をして、その後帰宅。食事をして寝て、また翌朝8時からトレーニング、という生活をずっと繰り返しています。試合のシーズンが始まると、月火木金で練習して、土曜日に試合、水曜日だけ出社する……というスタイルになります。

川上 プレシーズン中に試合はないんですか。

坂本 練習試合はあります。9月くらいからですね。

川上 プレシーズン中はもどかしかったりするものですか?

坂本 そうですね、「早くシーズン来い!」って思うことはあります(笑)。

川上 そうですよね(笑)。我々ミュージシャンは、「このシングル、反響イマイチだったな」と思えば、すぐ次の曲を出してフォローすることもできますが、もしこれが「じゃあ次は半年後に!」って言われたら、さぞかしもどかしだろうなと思います。そう考えると、ラグビー選手がひとつの勝負にかける意気込みや集中力は相当なものなんだろうなと思います。

坂本 いやいや、ありがとうございます。

川上 普段の練習はどこでやっているのですか。

坂本 相模原市内の工場ですね。工場の敷地内にグラウンドがあるので、そこで練習をしています。相模原ギオンスタジアムは、シーズン中の試合で訪れることがありますが、やっぱりいつもより何段階か熱い気持ちが湧いてきます(笑)。

川上 そうですよね! 僕も初めてギオンスタジアムに行ったときは、「こんな立派なスタジアムが相模原にできたんだ!」って感動しました。僕が学生の頃はなかったと思うんですね。本当に知らない間にどんどん相模原も成長しているんだなと思いました。

リーダーはワガママなくらいがちょうどいい?

坂本侑翼さん

川上 チームの中で坂本選手はどんなキャラクターなんですか。

坂本 ええ!? なかなか自分では答えにくいのですが……(笑)。どうかな、結構いろいろな人と仲良くさせていただいているかなとは思っています。今はリーダーではないのですが、昨シーズンはリーダーグループというのに入れてもらって。「キャプテンが言ったことに100%コミットする」、「ついてきていない選手がいたら、働きかけをする」というのを意識して取り組んでいました。

川上 メンバー同士でぶつかることもありますか。

坂本 ありますね、練習中は多いです。ちょっと嫌なプレーをされて怒ったり、イラッとしたり。そのあたりは人間なので全然あるんですが、基本はみんな仲がいいので、引きずることはないですね。ノーサイドの精神です。それで僕、川上さんにお会いしたらぜひお伺いしたいことがあって……。

川上 え、なんでしょうか。

坂本 川上さんは[Alexandros]のリーダーをされていると思うのですが、リーダーとして意識していることがあれば、ぜひ勉強させていただきたいです。

川上 リーダーというか、僕は曲を作って、歌詞を作って、「これやろうぜ!」って言ってるだけですけど……。それをリーダーと呼ぶのであればリーダーなのかもしれませんが、あまり「リーダーだからこうしよう」みたいな意識はないですね。ただ、「これやろう!」って言う人は、一番やんちゃで、一番ワガママでいいのかな、とは思っていて。
子どもの頃、「砂場で城作ろうぜ!」とか「こんな遊びしようぜ!」とかって言い出すガキ大将とちょっと似ていて、その子は「これをやったらみんなが驚くはず、楽しいはず」っていう先が見えているから言い出すわけですよね。そこにみんながついていく。「これをやったら面白いはず!」をやるのは、僕たちエンターテインメントを作る人間の仕事ですから、ちょっと強引でも、ワガママでも、やっぱり先が見える人間が強く引っ張っていくのがいいのかな、と僕は思っています。
昔はそんな思いが今よりも強くて、「お前、 オレの曲がわかんないならバンドはやめろ!」みたいなことを言っちゃったこともありました。だいぶ強気だったとは思いますが、でもそう言えるくらいその先のビジョンが見えていて、強い思いがあったからこそ、たどりつけた場所もあったのかなとは思うんですね。もちろんワガママすぎるとみんなふてくされちゃうから、バランスは大事ですけど……。

坂本 なるほど……。僕も高校、大学とリーダーやキャプテンをやってきたんですけど、どこか人の顔をうかがっちゃうところがあって。「この子はこう言ってる」「この子はこう言ってる」っていう色々な意見を吸い上げて、それを形にしようとしてきたタイプだったんです。でも今のお話を聴いて、ときにはもっとワガママになって、目標に対してどうすべきかっていうを強く見せていかなきゃいけないのかも、というのは今、とても勉強になりました。

川上 あ、いや、僕に足りないのはそこですね! お互い勉強させていただくということで……。

坂本 そうですね、ありがとうございます!

相模原をダイナボアーズの緑一色にしていきたい!

坂本侑翼さん
―― 坂本選手は今、相模原の地域との交流などはありますか。

坂本 あります。ダイナボアーズは小学校でタグラグビーの教室をやったり、ダイナボアーズのグッズを配ったりと、ラグビーを知って、好きになってもらうきっかけ作りの活動をしています。僕は5歳の頃、ラグビースクールでラグビーを始めたのですが、わざわざ同じ千葉県の柏まで通っていたので、今の相模原の子どもたちの環境はうらやましいです(笑)。
でも、僕はそんな環境だったからこそ、柏にラグビー選手が来てくれたときは本当に嬉しくて。だから今、自分がそんな存在になれていたら光栄ですし、それで子どもたちの中に「ラグビー選手になりたい!」って思ってくれる子が増えたら、自分が大好きなラグビーに還元できるってことなので、これも本当に嬉しいです。

川上 そうですよね。相模原の子どもたちが坂本さんに憧れて、その憧れを追いかけて頑張る……というのはすごく素敵なことだと思います。相模原が「夢が持てる場所」になりますよね。

坂本 はい。さらに、ここでダイナボアーズが頑張って、広島の街がカープファンで真っ赤になっているように、相模原の街がダイナボアーズファンで(チームカラーの)緑一色になったら……そんなふうに盛り上げられたらとは思っています。

川上 緑一色、いいですね! これは推していきたいです(笑)。

誰にも負けない最高のライブには戦いのスピリットで臨みます

川上 相模原に来てから、ラグビーの仲間以外の友だちってできましたか。

坂本 う〜ん、会社の同期はいますが、基本はラグビーの繋がりばかりですね。

川上 ラグビーに集中していますもんね。実は僕もバンドメンバーや音楽仲間以外との繋がりはあまり多くなくて。俳優さんや、別の職種の方とお話しして「楽しいな、有意義だな」と思うことは多いのですが、結局自分にとっての大きな関心ごとは音楽のことなので、結局その話ばかりになっちゃうんですよ。音楽が好きで、バンドが好きで、そこに集中しているわけだから、それはもう仕方ないかなっていうふうに思っています。

坂本 わかります。僕も5歳からラグビーをやっているんですが、とにかくずっとラグビーで。小学生の頃は、親が水泳とか、サッカーとか、ダンスとか、いろいろ連れて行ってやらせてくれたんですが、当時からやっぱりラグビーが一番面白かったんです。だから僕が影響を受けたことや学んだことってもう、ほとんどラグビーになってしまうんですね。

川上 結局好きってことですよね。それが仕事になっているって、お互いすごく幸せな環境ですよね。その好きな世界の中で、発見があったり、成長があったりするわけですよね。

坂本 はい。今ダイナボアーズには外国籍の選手たちも何人も所属しているのですが、長年ラグビーをやってきても、こんな環境でプレーするっていうのは相模原に来てからが初めてで。海外から来たチームメンバーはみんな明るくて陽気でフレンドリーなので、そこからして勉強になっています。お互いの文化を教えあったりできるのも、面白いなと思っています。

川上 いい環境ですね。坂本さんは、外国に行かれたこともありますか。

坂本 あります。高校のときにニュージーランドに行きました。それもラグビーきっかけで、そのときの経験も今に生きてると思います。やっぱり他の国の文化に触れて学ぶっていうのは、自分の成長につながるなって。

川上 成長に繋がる環境や人間関係は素晴らしいですね。僕は今回フェスをやることになって、友だちはある程度いたほうがいいなっていうのはちょっとだけ思いました(笑)。ただ、友だち、仲間といっても、ただ仲良く和気あいあい、雰囲気よくやる……っていうのはあまり僕たちは馴染まなくて。というのも、僕たちはスポーツ選手ではないのですが、どうしてもライブをやるというと「対バン」=「試合」みたいな気持ちになって、「絶対に他のバンドよりもいいライブしたい!」って闘争心に火がついてしまうんですよ。今回も仲のいいバンドさんたちを呼んではいますが、「戦わせていただきます!」という気持ち。そこはダイナボアーズさんの熱い戦いのスピリットをお借りして、頑張りたいなと思っています。もちろん、ノーサイド精神も!

坂本 楽しみにしています。

相模原グルメもどんどん発掘して広めていきたい

坂本侑翼さん

川上 今日はいろいろお話ししてきましたが、僕は相模原に関して、飲食店や名物グルメみたいなものもどんどん話題になっていけばいいなと思っていて。たとえば坂本選手のようなスポーツ選手が愛用しているカフェや食べ物があったり、なんなら選手が始めたお店があったりしてもいいし……。そんなところでも話題を作れたらいいなとも思っています。ちょっと強引でも、そこに意志があることで流行っていくものもありますから。自分たちが好きなものを押し出していく、アピールしていくことは大切だと思っています。

坂本 そうですよね。川上さんは相模原グルメ、何がお好きですか。

川上 「福よし」のハンバーグも好きですが、やっぱりラーメンが好きですね。ラーメンと焼肉!アスリートの方はラーメンは食べないかな。

坂本 ラーメンも焼肉も大好きです!もちろん控える時期はありますけど。

川上 どんなとところに行きます?

坂本 ラーメンだと相模原中央区のほうにある「貝ガラ家」さん。牡蠣ラーメンが美味しいんですよ。

川上 へぇ〜、知らなかった! 焼肉はどうですか。

坂本 焼肉は「味ん味ん」が多いですね。

川上 「味ん味ん」ね。相模原には他にもおすすめのお店があるので、よければ今度ぜひ一緒に行きましょう!

坂本 ほんとですか。ぜひお願いします!

川上 探すとまだまだ色々ありそうですよね。地域グルメとしてアピールするなら、できればやっぱり「和」のものがいい気がする。

坂本 確かに。和のものというと、僕たちダイナボアーズは、相模原の日本酒の酒造さんともコラボレーションさせていただいたことがあるんです。久保田酒造さんというところの「相模灘」という日本酒で、ダイナボアーズ限定ラベルっていうのを作りました。美味しいですよ。

川上 なるほど、酒造もあるんですね。

坂本 相模原は酒造メーカーさんも結構あるみたいなんです。ほんと、まだまだ美味しいものはたくさんありそうなので、発掘して広めていけたらいいですよね。

川上 ぜひ!これからも一緒に相模原をも盛り上げていきましょう。

坂本 こちらこそ、どうぞよろしくお願いします。

(取材・文/小川聖子)
(撮影/renzo masuda)

EVENT

ジャパンリーグワン2024-25メインビジュアル
S席ペアチケットプレゼント
ホームゲームチケット(自由席)販売
2月 対戦カード 会場 S席ペア 自由席
2/1( クボタスピアーズ船橋・東京ベイ 相模原ギオンスタジアム 🔶
↳★小田急マッチデー
2/9( トヨタヴェルブリッツ 相模原ギオンスタジアム 🔷
3/1( リコーブラックラムズ東京 秩父宮ラグビー場(東京) 🔷
3/16( 東京サントリーサンゴリアス たけびしスタジアム京都 🔷
4/12( 横浜キヤノンイーグルス かきどまり陸上競技場(長崎) 🔷

🔶=ご優待価格/🔷=通常価格

おだきゅうFamily Fun フェスタ2024
FamilyFunフェスタメインビジュアル。電車に乗るもころんや車掌の格好をしたもころんなどのイラスト。おだきゅうFamily Fun フェスタ2024 12月7日、8日

12月7日(土)~8日(日) 
海老名中央公園(小田急線海老名駅東口すぐ)

■ガラポン抽選会

小田急ポイントカードブースで開幕戦の自由席ペアチケット各日5組プレゼント!

おだきゅうFamily Fun フェスタ
【開幕戦】vs浦安D-Rocks

12月22日(日)14:30 K.O. 
相模原ギオンスタジアム(小田急線相模大野駅より無料シャトルバス30分)

■チケットご優待

通常価格 2,000円→
特別価格 1,000円
※小中高生無料!

※手数料330円/枚がかかります

■ガラポン抽選会

先着5000名さまにアメフトシャツプレゼント!

小田急マッチデー

■チケットご優待

通常価格 2,000円→
特別価格 700円
※小中高生無料!

※手数料330円/枚がかかります

■S席ペアプレゼント

30組、60名さま ※事前抽選

■花道キッズ

30名さま、小学生限定 ※事前抽選

グラウンドで選手入場を拍手で送る素敵な思い出を!アメフトシャツ、自由席チケット付き!

■選手と写真撮影

50名さま ※事前抽選

試合終了後、グラウンドにて選手と写真撮影を実施!

■ガラポン抽選会

坂本侑翼さん

坂本侑翼
1998年、千葉県君津市出身。5歳でラグビーを始め、流通経済大柏高校では2・3年時に“花園”(全国高校ラグビー大会)に出場。
流通経済大学では1年時から公式戦に出場し、4年時は主将を務めた。
2021年に三菱重工相模原ダイナボアーズへ加入し、以降を相模原市で過ごす。2022-23シーズンに公式戦初出場を果たすと、同シーズンはタックル回数で全選手最多(182回)を記録し大ブレイク。
ポジションはフランカー(FL)で主に7番を務め、次期日本代表の呼び声も高い「タックル王子」として知られる。

[Alexandros]アーティスト写真

川上洋平
[Alexandros]の作詞・作曲を担当するVo&Gt。
国内のロックフェスティバルに数多く出演しヘッドライナーを務め、TVドラマや映画・CMなど多岐にわたる楽曲提供を行う。
その中でも『ワタリドリ』のMVはYouTube再生数1億7千万回を超え、映画「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」の主題歌となった『閃光』など幅広い層に支持されている。
ソロ活動ではラジオDJや映画コラム執筆、俳優業などバンド活動に留まらない多彩な才能にも注目が集まる。

THISFES'24_第2弾告知画像

[Alexandros] presents THIS FES '24 in Sagamihara

公式サイト